自分はどんな人間? 脳と人格

脳の謎への旅をしてきました。

やっと読めた『サイコパス・インサイド』。専門用語がとても多く、いかにも学者が書きましたという文章だったので、少し読みづらかったです。とはいえ、理系の学術的な文章もある程度は読みなれているし、もともと医療系の学生だったこともあり、それらの経験にかなり助けられた気がします。

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サイコパス・インサイド

サイコパスとは? 内容は専門用語多くて結構難しい

あまりにも内容が濃いため、読み始めたとたんにこれは私がやりがちな「ベタ読み」(一字ずつ目で追っていく読み方)していると、読み終わるまでに数ヶ月かかりそうだと思いました。そこで、一字ずつ丁寧に字を目で追わず、滑らすように読み、ここ!というところだけじっくり読むような読み方をしました。専門性の高い部分は、あまり考え込まずにサラッと読んでわかる範囲で良しとして先を読み進めました。

サイコパスという意味を、私は知りませんでした。今でも上手く説明することはできません。とてもわかりやすく言えば『羊たちの沈黙』に出てくるレクター博士がサイコパスと言えば、なんとなくわかるでしょうか。

この本の著者は神経科学者で、サイコパスを研究していました。思いがけないミス?で自分の脳のデータを自分のものとは知らずに解析することになり、そこで自分がサイコパスの脳を持っていることを知るのです。すごい衝撃なのですが、科学者らしい分析というのか、サイコパスである著者だから冷静に分析できたのかわかりませんが、実に冷静に自分の脳の謎を解明していきます。

そういう内容なので、専門的な話にならざるを得ません。だから専門的な話は8割もわかりませんでした。けれどもサイコパスとは何なのかは、素人レベルですがある程度理解ができました。さらに最後の部分でなぜサイコパスが存在するのかという点について言及しているところは、私もそういう風に思考するタイプなので、なるほどと合点がいくばかりでした。

この本に惹かれたわけ

そもそもなぜこの本を読もうと思ったのか、手に取った動機は、何かしら自分の脳の謎を解くヒントが得られるのではと思ったからでした。読んでみて、もちろん自分はサイコパスではないとわかりましたが、私が注目したかったのはそこではありません。人の行動とその行動をとる原因や、ある種の癖を持った人はいったいどういう人なのかとか、脳と人の思考や行動について知りたいことがあったからでした。

読み終えても明確な答えは得られませんでしたが、気になっていることを掘り下げたり、新たに気がつくことが多々ありました。
実は私の身近な人々(身内ですが)は、考えれば考えるほどユニークというか、変わり者が多い気がして。そして私自身もどうやら変わり者らしい。やっと最近になって、自覚が芽生えてきたところです(笑)

自分を含め、ちょっと変わった人のことを考えてみた

変わっているなら変わっているで、私はそれを受け入れます。でも人とうまくやっていくためには、自分をストレートに出さない方法で自分を表現することが必要だなと思います。自分の本質を変えるのではなく、自分をよく理解した上で自分が周りからどう見られるかを予測して、うまく摩擦なり波風をたつのを回避する方法を考えればいいのではないかと思っています。

それから私が知る「ちょっと変わった人」への理解も深まると嬉しいです。知ろうとしないでいると腹が立つことでも、「こうじゃないだろうか」と思うことで、そんなに腹を立てなくても済む事だってあるはず。いろいろ自分自身に問題を抱えていたころは、自分の周りにも似たような問題を抱えている人が多かった(集まっていた)のではという気がします。自分の問題がある程度解決できて、余裕ができたから気がついたことです。

著者の人格の特徴を説明しているところを読みながら、「あ~これは自分だ」とか「あ~これはあの人だ」とか思っていると、ちょっとした気づきも得られました。サイコパスの脳を持って生まれたからといって、それで残忍かつ凶悪な犯罪人になるわけではないということもわかりました。むしろサイコパスが絶えることなく、代々一定の割合で引き継がれ人類の中に生存することの意義は、確かにあるのかもしれないと思いました。
サイコパスが人類存続、繁栄にとって悪となるのならば、その遺伝子は絶えていくのが自然の摂理と考えるのがむしろ自然だから。

最先端の研究をされている人の本だから、専門的に勉強している人にとっては、私が受けたものとはまた全く違った種類のインパクトを受けるのでしょう。娯楽的読み物としてはどうだろう・・・ちょっと難しくて苦手と感じる人もいるかもしれませんが、なかなか興味深い本でした。

最後に 養育環境の大切さ!

著者はサイコパスの脳を持って生まれたにも関わらず、犯罪を犯す人間にはなりませんでした。それどころか仕事では成功を収め、社会的地位もあります。サイコパス=犯罪者ではなく、サイコパスの脳を持って生まれたとしても、養育環境によっては犯罪者になりうる可能性の高い危険人物にもなるし、多少常識からの逸脱はあっても、善良な人間になるようです。
養育環境とは、それほど大きな影響を人間に与えるものなのですね。今子育て中なので、とても勉強になりました。

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