英語アレルギーだったの 第4話

前話までのお話

第1話 出だしでつまづいた!
第2話 どこへ行っても英語がつきまとう
第3話 怖いもの知らずって怖い

第4話 とんでもないとこにきちゃったかも

24歳でやっとこさ英検3級に合格し、英語アレルギーを克服できそう。なんていい気になっていた私が、運よく外資系企業に転職することに成功した。そのころの私は、英語が使えるということがいったいどんなレベルであるかさえ、想像もつかなかったのだった。だからなんの躊躇もなく飛び込んでいった未知の世界。きっと当時の私は、海外旅行で買い物するときに、「ちょこっと話せるよ」程度なのだったと思う。

入社当日。入り口でIDカードがないため、配属先と名前を書かなくてはならなかった。会社はアメリカに本社があり、日本ではたぶん誰もが知っている超有名企業。私は「えっと・・・」と言って固まってしまった。記入する用紙を見ると、前に書いた人すべてアルファベットやん~(涙)。ま、あたりまえか・・・。

基本的な単語のスペルさえわからなかった私

名前はさすがにアルファベットで書けたが、問題は配属先。私の配属先はR&Dで、部署名に「Beauty」という単語が含まれていた。私はその「ビューティー」っていう単語のつづりがわからないという、そんなレベルだった。入り口まで迎えに来てくれた、そのときの上司に「ビューティー」のスペルを教えてもらいながら書いた記憶がある。

そしてエレベーターに乗って、私の配属先であるフロアに到着。「うわぁ~いっぱい人がいるし、外国の人がいっぱ~い。」なんて思っていたら、私の部署の偉い人がやってきた。私の上司がその偉い人、アメリカ人に英語でなにやら私の紹介らしきことを話している。そのときやっと・・・「ゲゲッ!この私の上司になる人(日本人)、英語ぺらぺらやん!!」ということにやっと気づいた私。アメリカ人の偉い人が私を見て、挨拶してきた!

でも大丈夫。初対面の人との挨拶なら、私、英会話教室でやったわ。なんなくクリア・・・ほっ。

気づくのが遅かった!波乱含みの初出社

で、落ち着いてから辺りを見まわすと、あっちこっちで英語が聞こえるではないか。っていうか、英語だらけやん!ここ日本??だよね・・・だんだんやばくなってきた、自分。

でも大丈夫なのだった。私の上司は日本人。日本語でやりとりできるのだから。そう、とりあえずは大丈夫だったのだ。とりあえずは・・・。

こうして私の英語漬け?の日々が幕を開けたのだった。

続く

次回から冷や汗の連続ではありますが、貴重な6年半を何回かに分けてお届けしようと思います。お楽しみに。

次回の英語アレルギーだったの第5話はlink右も左もわからないです。