クリエイティブに生きる人々

行橋市に住むようになって、大阪にいたときよりもたくさんの人たちと交流できるようになりました。確かに大阪にいたときのほうがたくさんの人と会いました。ちょっと名刺交換したりお話したりはありました。けれども一度しか会わない人、その後交流を持たない人の多いこと多いこと。
大阪にいたときにもらった名刺の束。失礼とは思いますが、私には何の意味も持たないただの紙くずです。お顔さえ思い出せない人がたくさんいらっしゃいます。

それは私の人付き合いが下手なだけかもしれません。でも心に響く何かが・・・ないな~。記憶のかなたに埋もれていくだけでした。
なんだか愚痴っぽくなってしまいました。そんな私ですが行橋市に来て心機一転!構えず自然体で、自分の気持ちに偽り無く飾ることなく暮らしていたら、出不精の私でもたくさんの素敵な方々に出会えるようになりました。
それはもう、素敵な方々です。いろんな才能をお持ちで、今人付き合いが楽しいです。難しいこともあるけれど、知人友人に支えられて、荒波が押し寄せても転覆せずに愉快に人生の旅を楽しんでいます。

前置きが長くなりましたが、今回はそんな素敵な方々のうち、「クリエイティビティ」というワードで共通項のあるお2人について、書きたいと思います。

色彩豊か、手触りやさしい洋服を作る人

まずお一人目ですが、行橋在住の女性。洋服を作っていらっしゃいます。12月16日から18日まで、行橋市大橋にある行橋赤レンガ館で「縫ったり織ったりの服作り展」が開催されました。
ひょんなことから知り合いになり、細々とではありますが交流させていただいています。

私は最終日、18日に会場へ行きました。新聞などでも紹介されていたので、大勢のお客様がいらっしゃいました。着いてすぐに声をかけようと思ったのですが、お客様への対応で大忙し。なかなか声をかけることができませんでした。
そのおかげで展示されている作品を、じっくりじっくり見ることができました。

許可をいただき、一部撮影させていただきました。

fabric-of-the-kimono

scarf

天然素材にこだわり、丁寧に作られた洋服。すべて1点ものです。間近で細かいところまで見れば見るほど、「すごいな~」と感じました。中央には洋服の本が展示されていました。どれも使い込まれた本でした。
「本当に好き」とはこういうことだな、とわかりました。私も洋書の多読に関しては、他の人から「本当に好きなんだな」と思われるのだろうなと思いました。

そういう「本当に好き」なものに向かいあっている人が大好きです。そこにあるこだわりや厳しさが、すべて作品となって形になるのですね。
中央にマフラーなどを織るときに使う「さをり織り機」が置いていました。上の写真のマフラーは、この機械で織ったそうです。

saworiori-machine

奇想天外な発想の持ち主

あとお一人、行橋市在住の男性です。私よりもずっと人生の先輩なのですが、勝手に私は大切な「お友達」と思って交流させていただいています。本当はお世話になりっぱなしなのですけれど^^;

さて、奇想天外な発想の持ち主というのがその男性です。市役所勤務から図書館勤務へ。そして今年、市民から惜しまれつつ引退されて、今別の職場で新たなことに挑戦されています。中には在職中に偉いポジションに着かれて、引退後もその威厳というか、プライドを捨てきれずに新しい環境で浮いてしまう人っていると思うのです。

この男性は新しい環境に身を置いた瞬間から、「学ぶ人」になり、どんどん新しい挑戦をし、それを糧に益々人間性豊かに過ごしていらっしゃいます。「こんな上司と働きたい」ランキングがあったら、トップに輝きそうな人です。
ちょっと褒めすぎましたかね~(笑) いやでも、同じように感じている方が何人もいらっしゃることを、私は知っています。

ちょっと下の写真を見てください。これ、何だと思いますか?

the-exhibition-of-vegetables

正解は・・・
野菜よ~~~^0^

この写真、かなり前にメールでいただいたのですが、びっくりしました。野菜て・・・
しかもご自分で手塩にかけて育てた野菜なのです。 職場に飾ったそうです。 テーブルで談笑しながら、レタスをもぐもぐ・・・もあり?(笑) なんて、想像したらおかしくて笑ってしまいました。

一番何に感銘を受けたかというと、毎日のなんでもない日々に、ちょっとした遊び心とひらめきで、笑顔や会話を生み出す術をお持ちであるということです。
年齢を重ねるうちに、子ども心なんて忘れてしまいがちになります。日々のわずらわしい事に頭が占領されたり、疲労で笑顔になれなかったりしがちです。

私は60歳を過ぎても「子ども心」「遊び心」をしっかりと持っていらっしゃる生き方を間近に見て、私もそんな風に歳を重ねたいと思っています。友人ではありますが、人生のよき先輩です。