潜在意識・脳力をうまく使おう!

本屋さんで出会って、タイトルに惹かれて読んでみたくなり購入した1冊。紹介しますね。

英語を「続ける」技術

本のタイトルは『英語を「続ける」技術』です。

英語を身につけるのが困難であるのは、3つのストレスが原因であると著者は指摘しています。その3つのストレスとは、
1.続かない
2.上達しない
3.英語が苦手

それらを柱として、3つの章から構成されており、
第1章は脳科学を活用し、がんばらなくても続く秘訣について
第2章は言語学などに基づいた効果的・効率的な学習法
第3章は心理学を活用し、キライ・苦手意識の解消法について
わかりやすく書かれていました。

構成がすっきりしていて、言いたいことがちゃんと伝わってくる内容でした。始めの方に、潜在意識と顕在意識のことが書かれていました。これ、とてもわかりやすかったです。

潜在意識を味方につけられれば勝ち

自分が意識できてるのは顕在意識で、それは意識のわずか3%。そして意識していない潜在意識が意識の97%を占めているのです。英語を「よし!やろう!!」と思って勢いづいて始めたものの、長続きしない・・・これはいったいどういうことかというと、顕在意識が「やろう!」と思っているわけ。つまり意識の3%がね。

でも実は英語があまり好きではないとか、勉強をあまりしたくないとか、苦痛を感じていたりすると、潜在意識の97%が「よし!やろう!!」に抵抗する、というわけ。

続かないのは根性が足りないのではないのです。まずは潜在意識を味方につけよう!というのです。わかりやすいです。私も同感です。

どこかでキライだなぁと思ったり、ぶっちゃけ楽しくないよ↓と心のどこかで思っていたり、自分ではそんなこと思ってないと思っていても、本心が(潜在的に)そう思っていたら続かないの。だから私は、何度も何度も言うの。「本当の自分が望んでいることは何?」と問えと。潜在意識とはっきりとした交信はできないにしても自分自身なんだから、「feel」よ。感じることはできるはず。

本当の自分の声を聞くのは簡単じゃない。でもそれをするの。認めたくない自分とか、いっぱい見えるよ。理想とは違う自分が。でもそれをいったんは全部受け入れる。その上でとにかく「楽しいこと(=自分が本当に望んでいること)」をするのです。

本の話に戻りますが、英語を「勉強」ととらえると、続かない。それはなぜか。それはね、「オン」「オフ」を作ってしまうから。どういうことかというと、「勉強」と位置付けてしまうと、頑張るでしょ。そして勉強が終わったら、「やっと解放された」と思う。リラックスしたくなる、テレビ見たいと思う、もう今は英語のことは考えたくないと思う、などなど。そんな風になったことないですか?私は学生時代、勉強が終わったらそうでした。

英語の達人は、「オン」「オフ」を作らないんだって。英語を生活の一部にする。つまり常に「オン」。私は自分を英語の達人なんて思っていませんが、私も英語は生活の一部です。「終わった」とか「解放された」とか思わないです。意識がある間中、英語は身の回りにあって当然という意識。だから日々、たくさんの英語を目にするし、耳にする。話す機会はちょっと少ないのですが。そうやって毎日過ごしていると、いつのまにか新しい英単語をちょっとずつ覚えてるんですよね。その積み重ね。

そういうことをこの著者は言っているのだろうなと思います。脳の能力について、こんなことが書いていましたよ。人間の脳は、DVD100枚分の情報を1秒で処理できるのだという研究結果があるそうです。これは無意識化で起こっているのよ。潜在意識下で。すごいね。自分の脳力を見直そうよ!思い込みはストッパーになるよ!!ダメとか無理とか思った時点で、脳は働かなくなるから。

自分流をみつける

2章は言語学などを活用した、いろんな学習法が紹介されていました。でもここで私は思うのです。著者も書いていますが、「形から入っても続かない」。書いてある通りやってみよう、と思うだけでは多分うまくいかないと思う。3章ぐらいに書いてあったけど、自分で工夫すること、目的を持つこと。そういうことが大事だと、私も思います。一人一人好みや性格が違うし、目指すところも違うのだから。頭の使い惜しみはしないようにしたいものです。頭は使わないと衰えちゃうよ><;

この本、興味深い事がいっぱい書いていました。全部はご紹介できないのが残念です。英語に行き詰った人は、一読の価値ありかも。