うさぎのパラダイス 大久野島へ

うさぎ好きの聖地、広島県の大久野島へ行ってきました!10月30日のことでしたので、少し前のことになります。パパは土日も働く日が多いので、久しぶりの外出ということで、みんな大喜び。

うさぎのパラダイス大久野島ってどこにあるの?

場所は広島県竹原市忠海町大久野島にあります。忠海港から大三島フェリーで大久野島へ渡ります。忠海港までは電車の場合、JRの忠海駅で下車。車の場合は港周辺に無料の駐車場があります。混雑時はちょっと遠い駐車場になるかもしれません。

大三島フェリー

大三島フェリーの時刻表を下にリンクしておきます。

link大三島フェリー時刻表

フェリー待ち

rest-station

前回来たのは確か、ぽこすけが生まれる前だから6-7年ぐらい前かしら。そのときにはなかったと思うのですが、えらくかわいらしい待合所になっていて、隣にはかわいらしいショップもありました。

そのショップでは大久野島のうさぎにあげてもよい食べ物が売っていたので、何も持っていなかった私達は、1袋100円のうさぎのおやつを二つ買いました。

rabbits-food

中を見ると、ペレットでした。着色されている粒もあって、匂いも草の香りがあまりしない。なのはっちが食べていたペレットとは随分違うみたいだけれど、うさぎは食べ慣れたものしか食べないから、これをあげることにしました。

フェリーが到着。結構な乗客数。最近メジャーになってきたのかしら。以前は見なかった、立派な看板もありました。

notice

うさぎの島に到着!

フェリーを降りると、無料の送迎バスがあります。それにのって、国民休暇村の近くまで行くことができます。バスを降りたら広場があって、そこにたくさんのうさぎが集まっています。

ホント、うさぎのパラダイスだわ

うさぎ好きにはたまらないひとときを過ごしました。バスから降りたらもうそこはうさぎパラダイス。人々は思い思いにカメラのシャッターを押したり、ビデオ撮影したり、子どもたちはうさぎを見て大喜び。

three-rabbits

いきなり3羽組。土の色と同化していたら、踏まれますぞ。

私もしばらくは前に進むよりも撮影に没頭。いくら見ていても飽きないかわいさ。バス降りてすぐこれですから、はっと我に返って広場へ歩き始めないと、気がついたら夕暮れです。

手の上に乗せたペレットを食べに来るうさぎ

家で飼っているうさぎならば、毎日のことかもしれませんが、こうして(半?)野生のうさぎ、自由に跳びまわれるうさぎが、人間のそばに寄ってきて手から食べ物を食べるなんて。

ここは天敵がカラスぐらいしかいないのでしょう。あまり怖がることを知らないのか、本来は警戒心の強いうさぎがこれだけ人間に近づいてくるのですから。ここに訪れる人がマナーを守ってうさぎを脅かさないからかもしれません。

ほとんどの訪問客はルールを守っているのですが、ときどき持ってきたスーパーの袋が放置されているのも見かけました。とても残念です。ごみはすべて、持ち帰りましょう!そしていつまでもうさぎたちが元気で暮らせる美しい島を守りましょう。

please

おねだりポーズもお手の物。

sleepy-rabbit

この日はお天気がよく、気持ちよさそうにうとうとするうさぎも、よく見かけました。

うさぎの動画撮影しながら、もう片方の手で別のうさぎにご飯をあげるという贅沢な経験もしました。

瞬殺 グルーミングシーン

うさぎが毛づくろいしている光景は、見る者を和ませてくれます。いたるところでそんな光景が繰り広げられるのですよ!素晴らしい。

そんなうさぎたちの近くには、息を殺して見守る人々が。私のような女性だけではないですよ。お兄さんもおじさんも、ひたすらカメラやビデオを構えていますからね。

動画を撮りましたので、見てください!ティモテも見せてくれました。ティモテって言ってもわからないですよね^^;

うさぎ好きなダンナちゃんでも知らなかったぐらいですから。ある年代以上のうさ好きなら、誰でも知っているティモテ。それは昔シャンプーリンスのテレビCMで「ティモテ~ティモテ~ティモテ~♪」という歌をバックに、きれいな女性が長い髪を横にまとめて洗っているシーンがあったのです。それがうさぎが耳を毛づくろいするシーンに似ているから、いつしか「ティモテ」と呼ばれるようになったのです。

ビデオには、撮影中に興奮している私の声が入っていて、お聞き苦しいと思いますが寛大な気持ちで笑ってやってください<(_ _)>

うさぎに囲まれた至福のとき

広場ではたくさんのうさぎが思い思いにそこらじゅうを駆け回ったり、寝そべったり、穴を掘ったり、地面の草を食べていたりしました。

買ってきたうさぎのおやつを出すと、すぐに近くにいたうさぎたちが寄ってきます。

この子はふわふわの毛が印象的でした。

アングルを変えて、うさぎ目線の高さから撮影すると可愛い写真が撮れることを発見!偶然にもうまいぐあいに舌ペロリの写真が撮れました。

これもそう。地面スレスレのとこにカメラを構え、シャッターを押しました。生き生きしたうさぎたちの表情が写ります。

これは背景の発電所跡がいい感じに写っています。

カメラの位置が下すぎて、地面に寝そべるならまだしも、しゃがんだままでシャッターを押すと、モニターさえろくに見えない状態なのです。もうそれは勘というか、感覚です。それでも結構な高確率でいい写真が撮れました^-^

今回はたっぷり時間があるわけではなかったので、島内の散策は限られてしまいました。自転車を借りて島を1周するのもお勧めですよ!海がとてもきれいでした。

大久野島の黒い歴史

今でこそ、うさぎ好きの聖地といわれる大久野島。国民休暇村があり、車の通りもなくきれいな海とそこらじゅうで可愛い姿を見せてくれるうさぎたち。

けれどもこの大久野島、恐ろしく黒い歴史があるのです。

芸予要塞(げいよようさい)

芸予要塞(げいよようさい)とは、大日本帝国陸軍の要塞のひとつです。当時、瀬戸内海に敵艦船が侵入するのを阻止するために、紀淡海峡・鳴門海峡・豊予海峡・下関海峡に要塞砲台の設置が検討されました。しかし検討の結果、豊予海峡の代わりに、大久野島に砲台を設置することが決まりました。

1897年(明治30年)から要塞砲台の建設が始まりました。1902年にすべての砲台の建設、備砲工事も完了しました。その後、豊予要塞の建設が決定したことから存在意義を失い、1924年12月に廃止されたそうです。

地図から消された大久野島 毒ガス島

1929年*(昭和4年)から1945年(昭和20年)まで、大久野島は兵器製造所として秘密裏に毒ガスが製造されていました。(*1927年から毒ガス製造目的で、軍による管理下におかれた。)毒ガスの使用はジュネーブ条約によって禁止されていたので、ここで毒ガスを製造している事実を隠すために、大久野島は地図から消されていたのです。

大日本帝国陸軍により毒ガス兵器を製造していたのですが、それに従事していた人たちは「お国のため」と信じていたのです。毒ガス製造に関わった者は、製造者だけではなく事務職についていたものまで、毒ガスによる障害を負いました。当時は軍から、毒ガスについて正しい情報を聞いていたとは思えませんね。昔の写真を見ると、きちんとした防護服を着ています。それでも障害を負ったのです。

今回は長崎と同様、弾丸小旅行だったため、大久野島をぐるりとめぐる時間が取れませんでした。したがって砲台や毒ガス貯蔵庫などを見て回ることができませんでした。でもせっかくこうして歴史に触れたのですから、2006年に訪れたときの写真を掲載します。

これは毒ガス貯蔵庫の看板。

こちらが毒ガス貯蔵庫の一部です。島を散策すると、いたるところにおどろおどろしい廃墟が目に入ります。静かで平和な今の大久野島とは対極にあるような昔の現実。本当はぞっとすることなのですが、うさぎや自然に気持ちが緩和されて、不思議な気持ちで眺めていました。

毒ガス製造のための発電所跡にうさぎ

大久野島は別名毒ガス島といわれるだけあって、点々とその痕跡が残されています。ここは毒ガスを製造するために必要だった発電所跡です。廃墟と化した建物敷地内は、人間は立ち入り禁止。けれどもうさぎは「そんなのかんけーねー」と言わんばかりに廃墟を駆け回ります。

このアンバランスに違和感を覚えつつも、平穏を感じさせてくれるのでした。周りは静か。車の音なんて聞こえません。とても静かで人の声が周りに吸い込まれていきます。

ちなみに私は2006年にもここを訪れています。このときの発電所は下の写真の通り、まだ柵もなく立ち入り禁止の立て札もありませんでした。現在は老朽化が進み、危険ということで立ち入り禁止になっているようです。写真の建物は2階建てになっていますが、これは2階建てと3階建ての部分があるのです。撮影したポイントが違うだけで、どちらも発電所跡です。

忘れない もうひとつのヒロシマ

私は大久野島が好きです。うさぎが好きだから。そんな動機ではじめて訪れた2006年。昔の大久野島を知ったとき、ショックでした。調べれば調べるほど、恐ろしいと思いました。毒ガス兵器の処分に関わった人々も、毒ガスによる障害を負ったのです。戦争はもういやだ。

きっと、誰に聞いても昔の大久野島と今の大久野島、どっちがいい?と聞いたらみんな「今」と言うでしょう。大久野島の今と未来を大切にするために、昔のことは忘れたくないです。

大久野島の歴史に関する記述については、ウィキペディアの「大久野島」のページを参照しました。大久野島

広島といえば広島焼

がらりと話題は変わります。そう、弾丸小旅行なのです。うさぎと戯れ、あっという間に帰る時間になりました。

もう帰るのか~と思いながら、またまた車の中から夕暮れの写真を撮りました。

でも・・・せっかく広島に来たやん。ということで、夕食は本場の広島焼きだ~!つーことで、私は後部座席でおいしそうなお好み焼き屋さんを検索。しかもあまり遠くへはいけない、人気店過ぎて待ち時間が長いお店はダメ、駐車場が近くにないとダメという条件があり、お店探しは難航しました。いくつか電話して聞いてみたりもしました。

そしてやっとのことで見つけたお店は、地元の人しか行かないというお店。電話して、混んでるか聞いてみたところ、今は混んでないと。予約ができないというので、行ってみることに。

幸い少し待つだけでテーブル席に座ることができました。見た感じ、地元の人ばかり。観光客らしき人はいませんでした。お持ち帰りが多いお店でした。実はお持ち帰りが多いかどうかも、地元民に愛されているお店かを見分けるポイントだそうですよ。

美味しかったです♪ 写真がピンボケでよくないですね・・・。テーブルにソースやマヨネーズなどが置いていたので、お好みで追加できます。

一味をかけると美味しいんですよね。マヨネーズ多めはダンナちゃん好み。私はソース多めが好き。

てっとり早く広島駅ビルに入っているお好み焼き店をと、昔の私は思っていました。けれど駅ビル内人気のお店に一度行ってみたものの、満足しなかったので街中の評判のよいお店を探しました。

探せばもっともっと自分の好みの味に近いお好み焼き屋さんがあると思いました。今回は私の好み、☆5つ中4つでした。☆5つを求めて、いつかまた広島を訪ねたいです。

今回行ったお店は三幸です。食べログのサイトです。