「いいから いいから 長谷川義史の世界展」に行ってきた!

田川美術館で「いいから いいから 長谷川義史の世界展」が開催されていました。2017年1月7日から2月5日まで。最終日に行ってきました。

昭和と大阪の香り

私は生まれも育ちも尼崎。尼崎は兵庫県ですが、気分は大阪。電話の市外局番は大阪と同じだし、郵便物は「大阪府尼崎市」でやってくることが度々ありました。

そんな私にとって、長谷川さんの大阪弁全開の絵本は、とても読みやすく、心地よいのです。そしてこの絵本展に足を一歩踏み入れたときから、心地よかったです。多分、関西から離れて暮らしているから余計にそう感じたのでしょう。

昭和。もうすでにレトロ。なんかちょっと寂しい気もしますが、昭和の香りただよう空間に身を置くと、懐かしい気持ちでいっぱいに。多分関西の香りと合わさって、私に子ども時代を思い出させてくれたのかもしれない。

ノスタルジーと大コーフン

正直、長谷川義史さんの絵本は好きですが、だからといって人柄や歴史のことは全くといっていいほど知りませんでした。

初めて長谷川さんを知ったのは、ジョン・クラッセンの『I Want My Hat Back』の邦訳『どこいったん』を見たときでした。この出会いの本で長谷川さんは翻訳者だったので、どんなイラストを描く人であるかはまだ知りませんでした。

それからしばらくして、図書館で子どもが借りた本が長谷川さん作の絵本でした。『おかあちゃんがつくったる』だったかな・・・。宮西さんのときと同様、私の好みではない絵のタッチ。けれど子どもが読んでというのだから、読まねばなるまい。

『おかあちゃんがつくったる』↓

開くと「ん?んん? 関西弁やん。めっちゃ読みやすいやん♪」ということで、すごく楽しかったのを覚えています。そして『おかあちゃんがつくったる』は、ちょっとしんみりするシーンもあるのです。実際、読み聞かせしながら鼻の奥がツーンとなって、喉が痛くなったのを覚えています。

数々の原画の中に、『おかあちゃんがつくったる』がありました。『てんごくのおとうちゃん』というのもありました。そのとき初めて、長谷川さんは幼いときにお父さんを亡くしていたことを知りました。

『てんごくのおとうちゃん』の原画に、絵本の文章が添えられていました。読みながら絵をじっくりと、一つ一つ見ていきました。その中で「かわいそうに まだ こんな ちいさいのに おとうちゃん しんで しもて」というあたり、自分の昔の記憶とダブりました。その絵本のあちこちのシーンで、私の記憶とダブりました。

「うん、わかる。私もそうやった。」一つ一つ心の中でうなづいているうちに、私の目から涙がこぼれました。「そっかー、みんなそうなんやろな。」と考えながら、ふふっと泣き笑い。ぽこすけが度々私の腕をゆすって、「○○の絵本の絵があるよ~」とか「××の絵もあるよ~」なんていいに来た。

ぽこすけはノスタルジーに浸る私にはおかまいなしに大コーフン。私もそんなぽこすけにおかまいなしに、「ママちょっと、これを見てるから後で見るね」と言って、ぽこすけを放置。ぽこすけはまたタタタと好きなところへ向かって行きました。そういう互いに遠慮なく振舞えて、お互い気にしないのもまたよし。

原画の迫力に圧倒された

絵本には笑ったり感動に涙させられましたが、原画はまた格別でした。筆づかいというのか、一本一本の線に作者の息づかいが感じられました。気がつけば絵を見入るうちに息をするのを忘れてた。それほどの勢いというか、迫力を感じました。

作品に想いを込めると、それを見る人にちゃんと伝わるのですね。写真撮影は不可でしたが、これを写真に撮っても今自分が見ているものが、そのまま写真に写り込むことはないかもしれないなと思いました。自分の目で見ることは大事なことですね。

作品の誕生や作者のことについて書かれたパネルにも、さっと目を通してみると、長谷川さんが仕事に向かう姿勢が良く理解できました。それでこの会場入ってすぐの「ようおこし新聞」の文章なんだな~と。好きなことを仕事にするって、大変なこと。真剣に向かえば向かうほど、苦しいもの。それをさらりと書いている部分、私はさらりとは流せませんでした。笑った。いろんな思いを感じながら。

顔を作って遊んだ

一通り展示物を見終えると、最後の部屋になりました。そこにも大きな展示物があり、撮影は自由。絵本に出てきたキャラクターや、物がありました。ぽこすけはめざとく、部屋の展示を見て「あ!あのミシン、『おかあちゃんがつくったる』のミシン!」と指差しました。なるほど、本当だ。

ふくわらい(というのかしら?)がありました。ぽこすけも私も、目隠しをしてやってみましたが・・・こりゃ結構難しいぞ。

こ・・・これは恐ろしい顔ではないか!「怖!」なんて言いながら、笑っていた私でしたが・・・。

やってみると・・・ありえんやろ!これは酷すぎる><; 難しい~!

再挑戦のぽこすけ。今度は「いいから いいから」のおじいちゃんの顔。あらら・・・^^;

絵本読みタイム

この後、絵本を自由に見れるコーナーで思い切り関西弁のアクセントで絵本の読みきかせをして、ぽこすけと一緒に楽しみました♪

私とぽこすけ、販売コーナーでは好きな絵本を1冊ずつ選んで買いました。

おへそのあな ぽこすけ選

お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんが、お母さんのおへそのあなから見てる見てる。何を見てる?聞いてる聞いてる~!さかさまに見えている絵を見て、ぽこすけはそれがなぜであるかを私に説明し、赤ちゃんが何を匂っているのかとか、庭の鉢植えの変化を私に教えてくれました。

てんごくのおとうちゃん ママ選

親が死んだときに、幼い子どもは何を見てどう感じ、どう考えるのか。大人の思いと子どもの思いは違う。それは私も感じた。だからこそ深く共感できたし、その思いは忘れたくないし、忘れようもない。でもそれはもう、嫌な記憶ではなくなっていて、自分の中で昇華されて柔らかな心で周りを見渡し、優しい気持ちになれるための養分になった。

そんな気分を共有できた気がした作品でした。

おわりに 面白写真

いろいろ楽しい写真も撮りましたよ~。

大きなパネルに顔を出す穴が4つ。一つ一つの穴から顔を出したいぽこすけ。そのたびにシャッターを押す私。せっかくなので、全部の穴からぽこすけが顔を出しているように見える写真に加工しました。下の画像から、ぽこすけが4人見つかるかな?

あ~今日もよく遊んだわ~。とても楽しかったです。まだ絵本展に行ったことない方はおすすめですよ~^-^ 田川美術館の長谷川さんの絵本展は終了しましたが、お近くで開催していたらぜひ出かけてみてください^^

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コメント

  1. 光畑眞哲士 より:

    「うちどく」のブログと、今回の「長谷川義史の世界展」のブログは、よくもまあこんなに短期間に書けるものだと、感心しています。不思議なこともあるもんで、「おかあちゃんがつくったる」は、ごく最近、4歳の孫に読み聞かせしたばかり。それに、「どこいったん」も記憶にあって。人との出逢いと同じように「本との出逢い」も、あるもんですね。

    • waremoko より:

      光畑さん、コメントありがとうございます。
      本との出逢いはありますね!人と人をもつなぎますよね。不思議なもので、子どもに読んで聞かせていたはずの私が、子ども以上に絵本に夢中^^;
      じいじの読み聞かせも、これからどんどん広がっていくことでしょう。楽しみですね!

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