子どもは遊びの達人

4月から、行橋市が開いている子ども英語レッスンに参加しています。隔週で、次の土曜日が第2回。それなのに、別の予定を入れてしまい、次回は欠席しますが(涙)。
全4回でおしまいなのに、そのうちの1回のお休みは大きい。

家族で遊びに行くのですが、ダンナちゃんの月に一度しかない土曜のお休みと重なってしまっているために、やむなく。まだ1回しか行ってないのですが、感想を少し書こうと思います。

行橋市主催の子ども英語レッスン

英語講師は、行橋市国際交流員のシェリルさん。シェリルさんには、毎月英語絵本の読み聞かせ会でお世話になっています。子ども10人ぐらいいたと思います。わりと歳の近い子ばかりでした。就学前ぐらいの保育園児、幼稚園児というところかしら。
実はこの会を企画された女性がいらして、その方は英語絵本の会の立ち上げ時からご参加いただいている人でした。最近お見えにならないと思っていたら、事情をお話してくださいました。おめでたいお話で。

教室に入ってくる人を見ていたら、また英語絵本の会にご参加くださっている方を発見!まあね、市内ですから、それに英語に興味ありなら出会う確率は高いわけですが。ちょっと嬉しいですね。つながりというか、ご縁がひろがっている気がします。

レッスンスタート。子どもたち、みな一応に緊張&恥ずかしさでか、モジモジさんやらフリーズさんやら、イヤイヤ仮面さんやらでえらい賑わっていました。講師のシェリルさんが、身体を動かしながら歌う英語のうたを皆に教えてくれて、皆でうたいました。
それからカードで色を覚えるゲーム。次々と楽しいアクティビティがあって、子どもたちの表情も変わってきました。RedとかBlueとか、色のカードを見ながら英語で言う練習をしました。各自カードを渡されて、言われたようにカードを手に取る子どもたち。

私もいつの間にか、ぽこすけには英語で語りかけていました。分かっていなさそうなときには、ゆっくり何度か耳元で繰り返してみたり、日本語で言ってみたりしました。でもアレですね。子どもってやっぱり遊びの達人や思います。言葉なんて、わかっていなくても楽しむことには影響しない。
だんだんとアクティビティがダイナミックになってきました。

講師が指示した色と同じ色のカードを、部屋のあちこちに置いてある場所まで、走って取りに行くゲーム。そりゃもう、キャーキャーいいながら、子どもらははしゃいでいました。あんなに恥ずかしがっていたぽこすけも、一番になりたいらしく、大胆に行動していました。子どもたちみんな、生き生きしていました。

隣に座っているお母さんと、笑いながら、目的が「英語を覚えること」から「ゲームに勝つこと」にすり替わってるみたいだね、なんて話していました。でもいいのですよね。それで。楽しかったらいいやん。日本に住んでいる限り、まだまだ英語を話せなければ生きていけない環境ではないのだし。それはつまり、3歳や5歳なんて日本語さえ話せたら大丈夫。英語なんて、日常使わないのだから。

外の英語レッスンはきっかけにすぎない 基本は家庭

それにこのレッスンで英語を学んでくれたら、なんて思うほうがちょっと違うと思うんだ。この場所はきっかけにすぎない。子どもが英語に触れるきっかけ。まだまだ興味なんて持つレベルにもないのかもしれない。小さい子どもが興味を持つことって、やっぱり身近なこと、親しみのあることなんだから、家庭で英語がない限り、なかなか幼児期に英語に興味を持つことはないだろう。「英語ができたら社会に出たとき困らない」なんて考えるのは、大人の都合であり、子どもには関係ないこと。

ぽこすけは、このレッスンに来たとき、英語を口にすることに強く抵抗していたのです。「いやだ、言わない。」とかたくなに言っていました。なんか親の思惑みたいなものを感じるところがあったのでしょうか。レッスン自体は、子どもに何か無理強いしたりすることは一切ありませんでした。それでもやはりクライマックスでは、全員がキャーキャー言って、参加していました。ぽこすけも、レッスン中盤になったら、大きな声で、「Red」とか「Yellow」なんて言ってましたね。

帰りの車の中で、外を走る車の色を英語で言ったりしていたのですが、その時もぽこすけは私の後をリピートしていました。ぽこすけの英語モードはその日おさまらず、私が座っていると横に来て、私のおしりをつっつきながら、"Knock knock! Who’s at the door. Little Hoo?"と言うのです。これはぽこすけが気に入って、何度も読み聞かせさせられたKindleの洋書絵本の中にある一節です。内容を一部、覚えているのですね。これを繰り返し口にするのです。

ちゃんとknock knockのところで、私のおしりをドアに見立てて叩く素振り。まだまだ聞こえたままの音でしか言えないので、はっきりと誰の耳にもそれが英語であるとまではわかりませんが、私はその絵本を知っているので、このことだとわかりました。かなりびっくりしました。覚えてるんだな、と。

何気に毎日聞いている歌も、きっと頭の隅っこのほうで覚えているのでしょうね。ところで子どもは、聞こえたままをマネする達人です。大人の英語の発音矯正も、それができればたちまち英語らしい発音になるのですが。知識が邪魔して入ってこないことってありますよね。私たち大人も、臨機応変にアンラーン(unlearn)すべきところではしていく必要があると思います。

話しがあっちこっちへ飛んでいますが、このレッスン、ぽこすけの英語スイッチが入ったようです。数日後、完全オフになりましたが。(後日談 笑)