メーデーの起源 5月祭

行橋市図書館の洋書レビュー。今日はまだアップしていなかったコルデコット絵本を1冊ご紹介します。

Come Lasses and Lads

洋書のタイトルは『Come Lasses and Lads』、邦題『おいで若い娘と息子たち』。
この絵本も同じ表紙のものがAmazonになかったので、コルデコットの絵本というサイトから拝借。
link 『Come Lasses and Lads』表紙

YL 4.0
総語数 471

男女が広場に集まり、一緒に踊ったり話をしたりして過ごし、気に入った人とカップルになるというような感じのストーリー。

あまりピンとこなかったので調べると、イギリスの5月祭(メイ・デーあるいはメーデー)といって、春を祝うイベントであることがわかりました。メイポールダンスの原型?というか、昔はこの絵本にあるような感じの行事だったようです。メイポールダンス自体、私は知りませんでしたが、YouTubeでメイポールダンスを検索してみると、いろいろ出てくるので動画を見てみました。

ネット検索して、物語のバックグランドがわかると楽しくなってきます。現在は日本でも、幼稚園や小学校の子どもたちがメイポールダンスを踊っているようですが(YouTubeの動画で見ました)、今のものと絵本の時代とはかなり違う印象を受けました。絵本では当時の様子が感じられる、細かくて繊細な絵が楽しめました。

5月祭のことを英語でMay Day(メイ・デー)と言いますが、私は初め、この5月祭と日本でも行われている労働者の集まりである「メイデー」が同一起源のものであることに気がつきませんでした。もともとはケルト文化で春の到来をお祝いしていたのが始まりのようです。それがヨーロッパ各地に広まっているのだとか。イギリスでは長い棒を立てて、その周りでダンスする「メイポールダンス」が有名なのですね。

メイポールダンスも、時代と共に変わってきているようです。昔はコルデコット絵本にあるように、男女が出会う場でもあったらしいですが、後に異教思想ということで異性と出会うという目的で行うのは禁止になったそうです。

メイポールダンスとか5月祭というキーワードで検索すると、いろんな面白いことがわかります。こういう地道な作業を繰り返しながら、次第にヨーロッパや英語文化が理解できればいいなと思います。勉強ではなく、純粋な興味や楽しみのために調べるのは実に楽しいですね。覚えようとしなくてもいいのだし。自然に頭に残ることだけで十分ですね。後に知識が足りないと感じたら、また調べればよいこと。これを繰り返すうちに、どんどん知識が増えていく。実はそれが本当の勉強のような気がしています。

最後に余談ですが・・・無呼吸症候群で検査入院

今日の夕方から、検査入院です。一晩病院に泊まるだけ。翌日朝に帰宅予定です。睡眠ポリグラフ検査を受けてきます。実は重症の睡眠時無呼吸症候群と診断されたことのある私。そろそろ放置もやばいでしょうということで、治療に乗り出すことにしました。

<追記>
今回の検査結果は、数年前に受けた簡易検査結果のときに比べて、かなり改善されていたことがわかりました。前回の検査は、出産後すぐでいろいろ疲れがたまっていたのだろうと思われます。気道が生まれつき狭いことには変わりなく、比較的軽めの睡眠時無呼吸症候群のため、CPAPによる治療ではなく、マウスピースで大丈夫ということになりました。

<さらなる追記>
後日、マウスピースを作りに行ったのですが、マウスピースを使用することによる副作用等の説明を聞いて、結局マウスピースも止めて、横向きに寝ることで対処することにしました。今でも疲れているときには息が止まり、苦しくて目が覚めることがありますが、ひどかった頃に比べるとかなり改善されています^^

長年持ち越してきた問題、一件落着です。