妊娠・出産について思うこと

16週―あなたといた幸せな時間

これはずっと前に古本屋さんで見つけた本で、これの続編と一緒に購入して未読本として積まれてあったものです。この出来事は記者会見で知っていたけど、そのときすごいショックを受けた記憶がありました。

この本を買った頃の私は、子供は好きではなく、出産も恐怖でしかなく、そんななので自然に妊娠・出産を避けていました。この本を古本屋さんで見つけたとき、子供は嫌いで出産なんか別に~って思っていたのになぜこの会見を見たときショックを受けて涙したのだろうって・・・。不思議に思い、これは出会いかもしれんと勝手に思って続編と2冊購入したのでした。

その後ずっと本棚に眠っていました。最近年齢のこともあり、産むなら数年で決断しないともう無理じゃないかというところまで来て、結構本気で出産のこと子供のことを考えるようになりました。いえ、正確には何年もずっと堂々巡りで悩んでいたことでした。最近は前向きに考えられるようになってきたのです。

そんな状況の中で、急に読みたくなって一気に読んでしまいました。不思議と涙は出ませんでした。向井亜紀さんの子供に対する、なんと言うかあまりいい言葉ではないかもしれませんが、執着には本当に驚きました。それほどの重みのある問題なんだと思いました。

子供を産む・産まないは自由だと思います。でも産みたくても産めない人がいて、どれほどの努力や悲しい思いをしているのかを考えました。私は自分の選択(子供を産まない)でここまできました。自分が決めたことだから、全然後悔はしていません。

ずっと前に婦人科に検診へ行ったとき、産むならはやくしたほうがいいとか、産みたくても中々産めない人とかいるんだし、とかいって、決断を迫るようなことを言われ、深く傷ついたことがあります。いつ産むか産まないのか、自分の自然な心の動きにゆだねたいのです。

もう初産で高齢もいいとこかもしれません。でも産みたくなったらそれなりの覚悟を持ってチャレンジするつもりです。世の中は特に不妊治療に力を入れているような病院の先生は、私みたいな類の人間の気持ちはさっぱり理解できない、っていう人が多い気がします。何歳だから危険度が上がるからなどということよりも、本当に今自分が妊娠することを望んでいるのか、のほうが大切にされるべきです。

出産って命をかけた大仕事なのだから、「その時」っていうのが来るべきときに来るのだと思います。そしてもちろん生涯子供はいらない、そういう決断も尊重されて当然であると思います。

正直な話、親戚関係とか結構きついんですよね。こんなセンシティブな問題にどかどか入り込んでくるので。経験者は多いと思います。