本を読むこと、テレビの無い暮らし

読み聞かせ―この素晴らしい世界

図書館で借りた本です。うちのぽこすけには、生まれた時から本を読み聞かせているので、こういう本には何が書いてあるのか、興味があったので読みました。

赤ちゃんに読み聞かせを始める月齢は?

ぽこすけが生まれたときは、さすがに絵本を見せても反応がないだろうから、私が読んでいる洋書を授乳の時に朗読していました。私は洋書を読むのが好きだし、英語の音読も好きなので、なんの苦にもならないどころか、朝も夜も関係ない生まれたばかりの頃の子育て中の私には、とても楽しみな時間でした。

少し大きくなって目ではっきりものを追えるようになったころだったか、外にお散歩に行けるぐらいになってからだったかは忘れましたが、絵本を読み聞かせるようになりました。これも私の趣味で、英語の絵本も混ぜながら。

この写真の本には、読み聞かせは子どもの言語能力の発達にいいと書いていました。読み聞かせを始める月齢は、話しかけるに十分な年齢から、とありました。きっとお母さんやお父さんは、子供が生まれた時から話しかけているだろうから、もうそのときから始めたらいいのですね。

どんな絵本をどんな風に読めばいい?

ただし、どんな年齢の子にどんな本を選ぶかということはあるようで、白黒の世界は2歳以降からとか、0歳は簡単な絵がいいとか。読み聞かせでやってほしいこと、やってほしくないことも書かれていました。いっぱいあったのですが、大雑把にまとめると、
1.レベルにあったものを選んであげること。
2.ゆっくり読んであげること。
3.無理強いしないこと。興味を引き出してあげること。
4.リラックスできる姿勢で行うこと。
5.適度な時間をとってやること。
6.理解を試すような質問などしないこと。

なんだかまるで私がやっている多読みたい・・・。

テレビが子どもに与える影響

この本に書かれていたことで、私が注目したことはテレビについての記述。この本はアメリカ人が書いたもので、しかも古いです。1984年のリサーチでは、子どもがテレビの前で過ごす時間はなんと1日に7時間。ひえ~ながっっ。

今はパソコンとかゲームとかあるから、もう少し短くなってるんじゃないかなって思うのですが。著者はこの数字に危機を感じています。子どもがテレビを見て過ごす間に失うものとして、家族との会話や、一緒に過ごす時間を指摘しています。

子どもは何かあると、親に質問しますよね。そういう質問と答えを繰り返しながら、子どもは言語訓練をしていくのですが、そういう時間が減っている。故にテレビを見ることで、子どもの言語能力が低下しているといいます。

テレビの中毒性と本当の怖さ

その頃のアメリカで、テレビのない町に住んでいる子どもと、テレビのある町に住んでいる子どもの言語能力を調べたらしいのですが、テレビのない町に住んでいる子どものほうが、言語能力が高かったようです。また、テレビは麻薬だと著者は言っています。中毒性があるというのです。何もすることがないと、なんとなくテレビをつけて見てしまう。

なんか、自分にも昔そんなこと、あったなぁ・・・。ちなみに夫婦喧嘩の第2位(当時<1980年前後>のアメリカで)は、テレビと子どものことらしいですよ。たしかに、私、旦那さんがずっとテレビばかり見ているといやなんですよ。私の話しを聞いてくれないから。上の空です。うちにはテレビがないのですが、あったらきっと、喧嘩していると思います。

テレビは本を読むよりも楽ちんですから、本を読まなくなるらしいです。文章を読むというのは、結構頭使いますからね。情景を想像しなくてはならないし。読んでいるうちに、登場人物の顔や声まで、自分の頭の中で出来上がってますからね。人間、楽な方へ転ぶのは自然なことで、子どもにテレビと本とどっちがいい?って聞くと、7割がテレビっていうらしいですね。(当時<1980年前後>のアメリカ)。

本以外では、音声だけを聴くのも効果的らしいです。音声を聴くと、聞き取り能力をアップさせるのですって。聞き取り能力って、大事ですよね。そもそも人が言ってることを理解できないと、意思疎通できませんからね。音声を聴かせることによる聞き取り能力や、学習能力がアップすることは、学習障害のある子どもたちで証明済みらしいです。

私の経験では、昔ラジオで好きな番組があったのですが、その番組でラジオドラマっていうのかな?朗読があって、それがとても楽しみでした。始めは耳だけで聞くことがしんどかったのですが、慣れてくる朗読を聞くと、ばぁ~っと情景を頭に描くことができるようになりました。

読書も同じで、読まなければ読書能力は下がってくるのですって。これらは「技能」なので、使わなければ衰えるらしいです。

黙読の推奨

最後に一日一定時間黙読をするとよいことが書かれていました。黙読の4原則なるものがあるそうで。多読3原則みたい。

黙読4原則は、
1.毎日一定時間読む(10~15分から始めるとよい) 子供が自発的に時間を延長していくのはかまわない。
2.子どもに読む素材を選ばせる。
3.親や教師達が自ら読むことで、手本を示す。
4.感想や記録のたぐいはいっさい求めない。

まださすがにぽこすけはまだ自分で読むものを選べないことが多いし、黙読もできない年齢。私は図書館や本屋さんで読んであげる選ぶのですが、子どもが自ら絵本を選んで私のところへ読んでと言って持ってくるときは、必ず読んでいます。

この本を読んで、あらためて思ったこと

最近は絵本を読むときは、必ず私の膝の上に座るので、かわいいです。それと、うちにテレビがないのって、平和でいいわ~と、最近つくづく思います。

子どもがぐずって家事ができないときは、あったら便利って思ったりしたけど、おんぶするなどして何か方法を見つけ出すとなんとかなるのだし。(とはいえ、テレビによる子守なしというのは、一人っ子で上に兄弟なく、夫が仕事多忙のため母子家庭のようなわが家にとっては、大変な時期はありました。それでもやっぱり今、テレビに頼らなくて良かったと思っています。-後日談 2016年11月追記)このままずっとテレビなくても、私はいいなと思います。