「ぽこすけくん、ママでよかったね」

昨日はぽこすけの3歳児健診でした。いや~とうとうこの日を迎えられたか~という気持ち。よぉ頑張った、自分;;

ぽこすけは超マイペース

少し前に、保育園で懇談会がありました。そこで、ぽこすけの様子を教えていただきました。どうやらぽこすけは超マイペースらしい。それは家でもおんなじ。
たとえばこちらが質問しても、ぽこすけが今一番関心のある話しかしてこない・・・。たまにちゃんと返事が返ってくるときはありますが。

それから保育園では、先生が子どもたちに「さぁ、○○しましょう~」って言って、お友達はみんな○○をしているのに、ぽこすけだけは自分の世界。周りのお友達と自分が違うことしていても、気にならないようです。そんな時、先生が横について1対1で話してあげるとちゃんとできるそうなんです。

発達相談を受けてみた

そんなこともあり、先生のアドバイスで昨日、健診の最後に発達相談を受けてみました。「せっかくだし」という助産師さんの言葉に押されて、なんとなく受けてみました。すると思ったよりよかったです。何がよかったかっていうと、そこでの会話です。作業療法士さんがお相手でした。主に私と作業療法士さんのお話でしたが、その間もぽこすけが遊ぶ様子を観察してもらっていました。

心配しているような知能の遅れはおそらくないのではないかとのこと。それどころか、だいぶ賢そうならしい。高度な遊びを自分で見つけてやってるかららしいです。お話の間中もウロウロせずに、じっと椅子に座って遊んでいました。今度その作業療法士さんとの面談の予約を入れることにしました。ずっと先の4月の下旬ですが。

相談で一番嬉しかったこと

グズる子どもとなだめる母とそれを見ていた作業療法士さん

今回、一番うれしかったことは、そのことではありません。実は健診のとき、めずらしく入口でぽこすけがグズッていました。中に入ろうとしないのです。だだっ広い部屋には、体重計と身長計が置いてあるだけ。そこに子どもと大人が数人いて、その中の子どもが結構すごい勢いで泣いていました。それが怖かったのか・・・?もう足がすくんで動けない感じで固まるぽこすけ。珍しいな、と思いつつ、なんとか部屋に入らせようと試みている私を、実はその作業療法士さんが見ていたそうです。

その療法士さんとの面談で、「思い出した!あのときのお母さんですね!!」と言われました。そのときの私の対応が、とても上手だったので感心したそうです。すごい褒められちゃって、うれしかったです。ぽこすけは外でグズることはあまりないのですが、家の中ではいつものことなので、慣れっこでした。

グズる子の心理を察してあげる

私が取った対応とは、まずどうしたのか、ぽこすけの気持ちを聞きました。自分で言えないみたいだったから、「コワイの?」と聞くとうなずいていました。コワイのか~と言って抱きしめて、大丈夫大丈夫よ~みたいなこと言って、なんで大丈夫か、なんで怖くないか、今から何をするのかを説明しました。その後はぽこすけの興味を引きそうなこと言って、まずはコートを脱がし、また時間をおいて靴下を脱がし。何とか無事測定終了。

そしてお部屋移動。その時もまた嫌がって。尿検査(持参)と、内科健診などのお部屋。おもちゃがたくさん置いてあったけど、それ見てもだめ。それでぽこすけがやりたがりそうなことを思いつき、提案したらすんなり受け入れてくれました。作業療法士さんは、あの対応でぽこすけが後の工程を難なく、そして機嫌よくこなせたとをおっしゃっていました。

いつも気を付けているのは、ぽこすけが痛いとかコワイとかキライとか言ったら、絶対にそれを否定することはしません。一旦「そうなんだー」と受け入れます。そして褒めてあげます。気持ちを話してくれたことも、我慢していたことも。たくさんギューってしてあげて、大好きだよということも伝えます。

自分が子どもだったらどうして欲しいか

「でもね」的なことは、その後です。なぜそう思うのか。それは・・・実は私が子どものときにしてほしかったことなのです。子ども時代、こっちの気持ちを聞いてもらえずに、頭ごなしに言われたことで積もりに積もった怒りと悲しみを、大人になってから自分自身で癒しました。ぽこすけにしてあげているみたいに、自分にたくさんしてあげました。それはもう何年も何年も。子どもを授かったとき、不安だったのは自分も母親のようになるんじゃないか、ということでした。私はぽこすけに自分と同じ思いは絶対にしてほしくなかった。でもどうやったらいいかわからなくて・・・

考えに考えて、自分がしてほしかったことをしてあげたらどうだろうか、と思いました。そして今日まで実践してきました。でも・・・今回のことで、また新たな気付きを得ました。

新たな気づきとは

子どもの頃、理不尽なことで感情的に母から怒りをぶつけられたことを、ずっと忘れられないでいたのです。それで大人になって「母と言えども人間で若干30代なんだし、未熟なとこあったやろ」と思っていたのです。(母は私が小学生の頃亡くなったので、今となっては本人に確認できませんので、想像するのみ。)でも今回のぽこすけの一件で、もしかして私もぽこすけのように育てにくく、扱いにくい(コミュニケーションが取りにくい)子どもだったのではないだろうか、と思ったのです。さすがに自分ではわからないことなのだけど、かすかな記憶でそう感じました。だから母はあんな感じで私に接してしまっていたのかななんて。想像ですが。

子育ては過去と向き合うことでもある

私もぽこすけのこと、専門家の人と昨日話さなければ、気難しい子やな、と思っているだけだったかも。異常に自分の昔とオーバーラップするとこあるんです。それにぽこすけのこと、結構理解できる。昨日のお褒めの言葉がなければ、時々感じる不安に押しつぶされることがあったかも。

時々あるのです。ぽこすけの微妙な表情やしぐさを見たとき、ギクッとすることが。私の対応が悪くて、この子、精神異常をきたしているのではないだろうか・・・という不安。そんなとき、自分の昔とオーバーラップして、つらくてつらくてどうしていいかわからなくなったりして。自信もなくなって。

一時はストレスで倒れたり、カッとしてぽこすけのほっぺを平手打ちしたこともありました。反射的に手が出ていましたが、痛かったのは私もぽこすけも心、ハートです。お互い、傷ついちゃった。

実際、言葉に遅れがあったり感情表現が独特だったりして、コミュニケーションが取りにくい子どもは、親からの虐待を受けやすいという事実を、作業療法士さんから聞きました。私も何度も虐待につながるような行動に走る衝動に駆られました。怒りまかせて虐待しそうになる自分の気持ちを制止するのに、身体がぶるぶる震えたことが何度もありました。

「ママでよかったね」で苦しみから救われた

でもね~昨日作業療法士さんが言ってくれたあの一言で、めちゃくちゃ自信持てました。その一言とは「ぽこすけくん、ママでよかったね~」。嬉しくて嬉しくて嬉しくて、もう不安なんて消えちゃいました。「この子を理解できるのは私」という母としての自信が持てました。

確かに不安が消えてしまったのはこのときだけで、家に帰ったら現実がまだそこにあって、何も解決はしていないのです。けれども一瞬でも気持ちが楽になったり救われた気持ちになれるということが、いかに大事なことであるか、身をもって知りました。

子どもだってこの先がわからないと、当然不安になる

作業療法士さんからのアドバイス。ぽこすけみたいにコミュニケーションが取りにくいタイプの子には、これからの予定を説明してあげると良いっておっしゃってました。それはいつも私がぽこすけにしていることでした。病院へ行くときなど、いつもと違うところへ行ったりするときには、これから起きることを簡単な言葉で教えてあげるのです。怖くないということをきちんと説明するのです。本当に簡単でいいのです。3歳くらいの子どもの気持ちって、怖いか楽しいか、嬉しいか悲しいかというざっくりとした感じだと思うのです。きっとお母さんと一緒であるということだけで、安心が得られるはず。これから起こることを説明する目的は、子どもに安心してもらうことです。安心だと思えば、子どもの心は安定しますからね。

私はいつも、その後どうだったか、どんな気持ちだったかも聞いています。怖かったとか、悲しかったとか、さみしかったと言えば、「そうだったの。頑張ったんだね、偉かったね。ありがとう。」って言います。フォローも大事だということですね。すべては子どもの気持ちの安定を願ってのことです。

悩めるママ・パパたちと一緒に成長したい

もっとおおらかに、そしてたくましく、やさしく、強く、笑顔で子育てして行こう!!そう思いました^-^ 全国のママ、パパたちと一緒に、すばらしい将来のある子どもたちとともに成長していきたいです。

今回のことで、言葉かけは子どもにはもちろんのこと、親にも必要だなと思いました。あたたかい一言で、押しつぶされそうになっていた気持ちがスッと軽くなるのですから。一時的であっても、それでつぶれずにすむわけですから。巷では子に対する虐待とか親のしつけが悪いとか記事になっていますが、私たち大人たちは公共の場での子育て中の親たちの至らないところを非難するのではなく、あたたかい言葉かけをするほうがハッピーになれる気がします。