行橋市図書館の洋書レビューです。易しい英語の絵本をたくさん読んで、英語力を伸ばしたい方に、参考にしていただければと思います。
In The Night Kitchen
ありましたよ~センダックさんのあの絵本が。今日紹介する洋書のタイトルは『In The Night Kitchen』。日本語のタイトルは『まよなかのだいどころ』です。
モーリス・センダックの3部作
モーリス・センダックの絵本は、なんてったってイラストが素敵ですね!センダックの3部作は・・・。
Where the Wild Things Are
Outside Over There
In The Night Kitchen
今回紹介するのはそのうちの1冊『In The Night Kitchen』です。
主人公は小さな男の子Mickeyです。真夜中、パパもママも眠っています。キッチンから何か変な音が聞こえてくるのです。Mickeyは布団から抜け出し、寝巻からも抜け出し(笑)、丸裸で真夜中のキッチンに入っていくと・・・
何か知らんけど、おじさんおるで。ほんでケーキ作ってるで!MickeyをMilkと思ったのか?ケーキのたねに入れて焼こうとしてるで!
MickeyはMilkじゃないやい、Mickeyだい!というノリでいいのかわかりませんが、オーブンから出てきます。そしてパンの生地で飛行機を作って・・・ブ~ン。
とても素敵な絵なんですよ。最後のほうに、Mickeyが歌を歌うのですが、その歌が多分『I See The Moon』(マサーグース)の替え歌と思う。マザーグースの歌は毎日聞いているので、「あっこれは!」と気が付くのです。
絵本には頻繁にマザーグースが引用されているので、マザーグースをたくさん知っていると、さらに絵本を楽しむことができますね。
物議を醸したセンダックの絵本 あほくさい大人の議論
最後にこの絵本、実は外国で議論になっていたのだそうですよ。なんでもアメリカでは、「子どもが読んではいけない本リスト」に挙げられていたとか。禁止の理由は、Mickeyが裸だってこと。「お○ん○ん」が出てるから(描かれているから)だそうな。
「アホくさ」というのが、それを知ったときの私の気持ち。
英語を読むのが苦でなければ、結構面白いこと書いてるサイトを見つけましたので、読んでみてください。cafemom Maurice Sendak’s ‘In the Night Kitchen’ Is More Offensive to Parents Than Kids
自由の国アメリカっていうイメージが私ら日本人にはあるのではないでしょうか。少なくとも、海外在住経験のない、アメリカに旅行したこともない私は、そんなイメージがあります。なんとその「子どもが読んではいけない本リスト」に、ハリーポッターも禁止本リストに挙がってるそうですよ。
ちなみに日本では、そんなバカげた禁止はないみたいです。ちょっと言葉がきついですかねぇ・・・↑にリンクした英語のサイトがやけに歯切れがよく、小気味いい感じで書かれてあったので、ちょっと感化されてるかも。
私は自信を持っておすすめします。この絵本、素晴らしいです。
Yl 0.5
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