お父さんが空を飛んだ日

苅田町立図書館の洋書のレビューです。行橋市にお住いであれば、苅田町立図書館の本を借りることができます。詳しくは苅田町立図書館のカウンターでお問い合わせください。(注 アイキャッチ画像は、苅田町立図書館ではなくイメージ画像です。)

The Glorious Flight

洋書のタイトルは『The Glorious Flight』。日本語のタイトルは『栄光への飛行』です。実話だそうです。19世紀始め、フランスにLouis Bleriotという男性がいました。家族は奥さんと子ども4人、犬1匹、ネコ1匹、オウム1羽。

ある日、街へ車で出かけていたとき、飛行船をみたLouisは、自分も空を飛びたいと思うのです。それで本当に試作の飛行機を作っちゃう。そして失敗。これを何度も何度も繰り返します。普通はもうあきらめるのだろうけど、彼はあきらめませんでした。お父さん、不屈の精神の持ち主です。

とうとう1909年、フランスからイギリスへの飛行に成功するんですね。自らがパイロットになって。家族は皆、心配したでしょうに。けれどお父さんが偉業を成し遂げるのを見届けたい。必ず成功する。そう信じていたのではないでしょうか。

登場人物の服装から、19世紀初めのフランスがうかがえます。絵のタッチが懐かしいような優しいような、いい味出してます。フランスってこともあり、人物の名前の発音がよくわからなくて、若干読みにくさはあります。しかしストーリー自体はわかりやすいです。そんなわけで、YLを心持高めに設定してみました。コルデコット受賞作品です。お楽しみください^^

YL2.2
総語数 873