行橋市図書館の洋書レビューです易しい洋書絵本を辞書なしで楽しく読みながら、英語力を伸ばしたい方に活用していただければ、と思います。
Frog and Toad Together
洋書のタイトルは『Frog and Toad Together』。日本語のタイトルは『ふたりはいっしょ』。もうこれは文句なしの☆５つでしょう。Arnold Lobelさんのあったか～い絵とストーリー。素敵です。
FrogとToadというカエルのお話なんです。「カエル」と一言っても、いろんな種類がいますよね。FrogとToadはこの物語では、登場人物の名前になっていますが、実際カエルのことをfrogとかtoadっていうんですよ。
この絵本の表紙で言うと、Frogは緑色のカエル。Toadは黄色のカエル。二人は固い友情で結ばれています。その友情に、読者はホロリとやられてしまうのです。読者を虜にするのは、美しい友情だけではありません。Frogはしっかり者なのですが、Toadは天然系。Frogはしっかり者とはいっても、Toadと比較したらの話です。
二人が作り出す雰囲気は、なんとも言えないいい味。真剣さもまた面白い。「滑稽な」という感じではなくて、「微笑ましい」のです。最近なんだか心が荒んできたな、と思った時に手にとって読むと、とてもいいですよ。心のストレッチみたいに、固くなった心をほぐして、すっきりさっぱりした気持ちになれるのは私だけでしょうか。
YL 1.5
総語数 1,600