強烈な皮肉とナンセンスな選択肢で、核心をつくうさぎ先生に拍手

先日買った洋書、読み終えました。

it’s happy bunny; Love Bites

洋書のタイトルは『it’s happy bunny; Love Bites』。うさぎ先生による恋愛指導書ってとこか(笑)。

英文構造は易しいのですが、強烈な皮肉や間接的な表現で、少し読みづらいかもしれません。この洋書をパラリとめくったときには、ちょっと読みにくいなと思ったのですが、読み方がわかってくるとそれほど苦しむことなく読めました。完璧にわかろうとしてしまうと、苦労します。

出てくる言葉そのものはわからなくても、その言葉がいったい何を表現しようとしているのかに重きを置くと、すんなり読めるかな。この洋書で面白かった単語はbutt ケツ(お尻のこと)。うさぎさんの語り口調とイラストから受けるbuttの印象は、ちょっと下品(笑)な感じでした。イラストが結構おかしかったです。

ちょっと調べてみると、buttという単語自体、それほど下品というわけでもなさそう。学術的な言葉buttock(臀部)が元になってるらしい。buttはちょっと子どもっぽい響きだったり、「ねーちゃん、いいケツしてんな」みたいな場面で使われるみたい。

この洋書には見慣れない単語が散見しますが、文脈から何のことを言っているのかわかるものが多いです。ちょっとイメージ湧きにくいときでも、辞書を用いてスペルからひも解くと(辞書にも載ってない場合)、だいたい想像できました。「こんな感じ~~?」という程度の理解ですが。

さすがにその見慣れない言葉たちから広がるイメージとか、その言葉をそこで使うことの効果みたいなものを、はっきりくっきりと感じ取ることはできませんでした。それでも十分楽しめました。キョーレツに皮肉ったうさぎちゃんの言葉と、ナンセンスなんだけど、どこか核心をついている何ともいえない文章センスがたまりません。t>

この洋書の面白さは、10代の青春時代真っ只中よりも、ある程度人生経験積んだ大人が楽しめる洋書かもしれませんね。