春の野草 採取~調理 野外で楽しむ

「春の野草を楽しむ会」に参加しました。

ブログやらフェイスブックで何度か紹介している、不思議空間?!「瓢鰻亭」で、なにやら面白いイベントがあるとのことで、ぽこすけと二人、参加してきました。初めての体験、初めてお目にかかる人も多くて、どっきどきのレポート!

link 「瓢鰻亭」のホームページ

エプロンと三角巾で、野草採り開始

福岡県京都郡みやこ町にある「瓢鰻亭」で、野草を自分たちで採って調理して、お昼ご飯にそれをいただくというイベントがありました。
野草といってもスーパーに並んでいるのとは違い、自然に生えている草。正真正銘のWild herbよ。
虫嫌いの私でしたが、思ったほど虫がいなくて快適な野外活動でした。

まずはエプロンに三角巾。そしてざるを持って草むらへゴー!
ぽこすけのエプロン姿、かわいらしい。

エプロン、三角巾が決まってるぽこすけ
エプロン、三角巾が決まってるぽこすけ

自然って気持ちがいい

まずはじめに、今回採る野草の名前と形を教えてもらいました。実物を見て、覚えたら早速野草を採りに出発。
野草が生えているところを案内してもらいながら、わからないところを教えてもらいがら、その他ちょこちょことお話しながら。
車の音なんてない。聞こえるのは歩く音、草の揺れる音、人の声、そして鳥の声。ちょうどきれいなウグイスの声が聞こえていました。
こんなひと時、めったに過ごせない気がしました。

下の動画は、ぽこすけがセリの見つけ方、採り方を教えてもらっている様子。かすかに鳥の声、ウグイスの声が聞こえると思います。
指導してくださっているのは、「瓢鰻亭」店主の前田賤(まえだしず)さん。

動画 セリ採りと鳥の声

いまどきの子どもたちも、なかなかやるな

ぽこすけ、かなり野草採りが気に入った様子。どんどん採っていきます。私も負けずにどんどん採ります。
20名ぐらいいたので、たくさん取らなければ人数分ないということで、みんなどんどん採ります。採りながら、参加者とちょこちょこ交わす会話も楽しかったです。子どもたち、小学生がほとんどでしたが、とても元気だし礼儀正しいのには驚きました。

野草採りを楽しむぽこすけ
野草採りを楽しむぽこすけ
野蒜(ノビル)というネギの仲間
野蒜(ノビル)というネギの仲間

野草の調理開始~

採ってきた野草を集めて、大きな桶で洗いました。この作業が実は一番大変だったかも。土やお目当ての野草以外のものを取り除きながら、きれいに洗い、野草の種類ごとに分けます。
おひたしにするもの、ご飯の具にするもの、てんぷらにするものと、用途が決まっています。

調理はてんぷらと炊飯を除き、野外で。野外のテープルには、集めてきれいに洗った野草たちが並びます。
テーブルに並べられたお鍋は家にはない大きさ。炊飯器もそうです。それに加え、見たこともない物も・・・

調理の準備が整いました
調理の準備が整いました

初体験

見たことのない物とは・・・下の写真にある物。
これはゴマを炒るためのものだそうです。これで少しゴマを炒って、その後ゴマすりすり。ごまはおひたしに使います。
もうひとつ、おひたしに使う鰹節。なんと鰹節を削るところから~!
実は私、鰹節削ったことないのです。ゴマスリも、鰹節削るのも、小学生の子どもたちがやってくれました。みんなやりたいと言って、興味深そうにお友達がするのを覗き込んでいました。いい野外学習ですね。
「学習」なんて言ってしまったら、もったいない感じすらします。これは普通の体験。そう、これが暮らしの体験。

見たことのないゴマを炒る調理器具
見たことのないゴマを炒る調理器具
子どもたちが交代で、鰹節を削ってくれました
子どもたちが交代で、鰹節を削ってくれました

お兄ちゃん、お姉ちゃんが鰹節を削ってくれた後、ぽこすけもやってみたくて仕方なかったらしく、参加者の方に手伝ってもらいながら鰹節を削ってくれました。私は他のところで調理をしていて、気がつくとこうなっていました。目を離しても誰かが見てくれているし、ぽこすけも不安がらずに楽しそうにいろんな体験していたみたいです。

ぽこすけ 鰹節削り初体験
ぽこすけ 鰹節削り初体験

お味噌汁を作ろうと、いりこが入っているお鍋のふたを開けた人たちが何やら騒いでいました。面白そうなので見に行ってみると、いりこが立っていました。ほとんどのいりこが立ってるなんて、おもしろい。いりこ柱。

いりこたちが立ってる!
いりこたちが立ってる!

さて、いよいよランチタイム

外が気持ちがいいということで、お昼ご飯は外にいすを持ち出して、みんなで食べました。
メニューはセリご飯、三つ葉のおひたし、はこべのおひたし、てんぷら(よもぎ、たらの芽)、お味噌汁。

野草のてんぷらとおひたし
野草のてんぷらとおひたし
セリご飯
セリご飯

「おいしそう~」といいながら、準備。そして「いただきます」。
予想よりもおいしいお味。外で食べるのもまた格別。ぽこすけもたくさん食べてくれました。

おいしそうに食べるぽこすけ
おいしそうに食べるぽこすけ

瓢鰻亭のイベントへの参加は初めてで、初めてお会いする人ばかりでどきどきでした。ぽこすけもはじめは恥ずかしがっていたのですが、時間が経つうちに打ち解けてきて、作業しながらするおしゃべりが楽しかったです。子どもたちは何度か来ているらしく、「勝手知ったる」感じの慣れた様子でした。
ぽこすけと同じ年の男の子がいたので、「一緒に遊んだら」といったら、お互い恥ずかしがって親の影に隠れてばかり。
でも親は親で作業をしているうちに、ふと見ると帰るころには一緒に遊んでいる姿を見ました。
親があまりしゃしゃり出る必要もないということですね。

イベントに参加して感じたこと

このイベントに参加して思ったことは、こういう暮らしは昔からの日本の暮らしであり、日常です。けれども私にとっては「非日常」なのです。このギャップを心地よく感じたのはなぜでしょうか。パソコン、インターネット、おうちビジネス諸々の私の日常は、この日の経験とは程遠いのですが、ゆっくり進む時間感覚と、鳥の鳴き声や、人の声が周りの草木に吸い込まれていく感じ。そして野草のご飯。仕事を離れた会話と笑顔。
そういったすべてのことが、私にとっては貴重な体験であり、贅沢な時間でした。
ぽこすけにとっても、初めての経験で楽しかったみたいです。ぽこすけの新たなたくましい一面も見れて、とても嬉しかったです。

おまけ

参加者の中に、ご年配の優しく物腰柔らかな女性がいらっしゃいました。ぽこすけは、その方の後を必死でついて行っていました。何か感じるものがあったのでしょうか。あの子は優しい人が好きなので、きっとそういうものに惹かれて、一緒にいると居心地良かったのでしょうね。そういう発見もまた、楽しかったです。