終わりは始まり 素敵な未来を作りたい

春は別れと出会いの季節。

3月から4月にかけて、人は動きますよね。お仕事の方は異動があります。学生さんは卒業、入学、進級。春の訪れ、桜の季節は心踊りますが、生活に変化があってあわただしい季節でもありますね。

お世話になった方の退職

3年前に行橋に引っ越してきました。そのときには友人知人が一人もいなくて、孤独でした。家で仕事をしながら、ふと思いついたことが「英語絵本の会」でした。会の発足時は「英語を楽しむ会」という名前でした。

会の実現に大きな力を下さったのが、行橋市図書館の副館長さんでした。それ以来、ずっとお世話になっています。もう2年以上になるでしょうか。その副館長さんが定年退職をされることになり、3月の終わりに会のメンバーさんとともにお花を届けに行きました。

図書館副館長さんと記念撮影
図書館副館長さんと記念撮影
お世話になりました
お世話になりました

新しいつながりを求めて

私個人的には、とてもさびしいのです。これまで会の運営で困ったことなどがあると、いつも相談に乗ってくださっていた副館長さんでしたから。さびしがる私に、副館長さんは「出会いがあれば別れもある」とおっしゃいました。本当にそうですね。

別れというと、さびしい気持ちが先にたってしまうのですが、よく考えるとこれは新しい関係作りの始まりに過ぎないのだと思いました。これまでとは違うつながりができるということですね。それは自分次第なのだと。この出来事をどうとらえて次に進んでいくかは自分次第なのですね。

さらに私は副館長さんの図書館運営の考え方、図書館のあり方に対する考え方が好きでした。それは副館長さんにお会いする前、初めて行橋市図書館に足を踏み入れたときから感じていたことでした。「あ、なんかこの図書館いいな。」というような、なんとなくの感覚なのですが。それで退職されることが残念だと伝えると、また副館長さんから一言「種は撒いた」と。

あ・・・そういうことか、と思いました。人はいつか去るものだから、いつまでも第一線でいられるわけではないのですね。それでもたとえば図書館ならば、施設やそこで働く人、そして図書館に対する思いは残るわけですよね。「種を撒く」ことにより、一人の人がそこから去っても、精神は残るということなのですね。

しかも単なるコピーではなく、またちょっと違う花を咲かせるかもしれない。花は勝手に咲くものではなく、誰か手を入れて始めて美しく花を咲かせるのだと思うから、何事にも無関心ではいられませんね。

何から何まで教えてくれるというやり方ではなく、ポツリポツリと大切なことをおっしゃる副館長さん。私も種を撒かれた一人です。これから第二の人生を楽しまれるとのこと。また興味深いお話が聞けるかもしれません。楽しみです。