残念な人の英語勉強法?

残念な人の英語勉強法

『残念な人の英語勉強法』、図書館で借りました。著者山崎氏は、ビジネスコンサルタント。仕事で英語を使っているらしい。東大卒なので、勉強は出来る。そんな著者が、正直に自分の英語のレベルを明らかにしています。

仕事・情報収集・日常生活のシーン別に、出来ることと出来ないことを箇条書きにしています。それを見ると、「なるほど~こんなレベルかしら」、と想像することができますというのは、私も英語環境で働いた経験があるので、周りの人たちで似たようなレベルにある人を多く知っているからです。

今の自分と著者を比べると、著者のほうが出来ること、私のほうが出来ることがあり、当然のことですが英語のレベルとは関係なく、得手不得手は人により違うということがわかります。

私が思っていたように、やはり著者も英語をいくら勉強しても、日本語でできないことは英語でもできないと考えています。

つまりこういうことです。英語を一生懸命勉強しているのに、読んでもわからないときは、それは英語力の不足が原因なのか、それともそもそもその分野の知識がないから理解できないのかを認識することが大切です。

英語が話せないと感じる時も同じ。英語力そのものが不足していて話せないのか、それともそもそも対人スキルや話すトピックがないのかを区別する必要があります。

英語ばかり一生懸命勉強したって、自分自身のリテラシーがないと、言語を使って何かすることはできないのです。文法や発音、語彙を増やしたって、対人スキルがないとうまく会話できないし、情報を自分なりに活用する力がないと、英語を使って人と交流できないのです。

英語の勉強以前に、自分がそういう能力を十分持っているか、見つめなおすことが必要です。持っていないとしたら、英語の勉強と同じくらいの比重でそれらのスキルを身に付けなければ、英語を十分使いこなすことはできません。

英語の勉強をしているのに伸びないで悩んでいる残念な人の中には、基本的なことが身についていないうちに、難しいことをやろうとして挫折したり、時間が掛かりすぎたりして生産性が低くなっていると著者は指摘しています。

例えば洋書を辞書を引き引き時間をかけて読んでいるとか。それで挫折するとか。結構多いのでしょうか。そういう人。

で、やっぱり勉強が出来る人が決まって書くことを、この著者も書いていました。「中学とか高校までの文法書をしっかり身につけましょう」と。

出来る人はやったらいいと思います。私はできなかったです。

文法書をやり通すことができなかったとしても、あきらめないで欲しい。まだ可能性はある。そういうことを私はずっと伝えていきたいし、英語を諦めかけていた人に、希望を持って欲しいと思っています。

著者は発音も大切だと言います。ビジネスシーンでは、発音が悪いとマイナスイメージを相手に与え、不安感を持たれるのですって。発音が良いと、相手にプラスのイメージを与え、仕事が出来るという期待感を持たれるというのです。

まぁ、これは初対面とか、あまりまだお互いを知らない間だけのことかもしれませんね。

この本に、発音を良くするための「ハミングバードのメソッド」というのが紹介されていました。詳しくは本を見てくださいね。

私の発音矯正は、シャドーイングでした。劇的に変わりました。コツがあって、ただシャドーイングすればいいというものではありません。私のシャドーイングについては、また別のところで書くことにします。

発音をよくする方法はいろいろあるということを、今は伝えたいと思います。

英語を使って何かしようと思うなら、英語の勉強だけしていてもダメだということが、この本の一番のメッセージであると、私は感じました。コミュニケーションしたいなら、コミュニケーション上手になるためのスキルは絶対に必要です。

このことは私も感じていますし、ずっと伝え続けています。同じようなことを書いている本にも何度も出会いました。これに気づくことで、ぐんと進歩すると思います。

今年もあとわずか。いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。来年もまたいろんな本を読んで、私の感想とともに紹介していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。