今日はデイリーヨミウリの翻訳コンテスト、講評が紙面に載る日でした。毎回楽しみで仕方ないんですよね。今日もたくさんの気づき、学びがありましたよ。その中から1つ、シェアしたいと思います!
細かいニュアンスまで翻訳できるように気を使えているか
日本語で読むとサラッとめてしまうので、何でもないと感じる文章。これをいざ英語に訳すとなると、細かいところにまできちんと気をくばらなくてはいけないのですね。当たり前といえば当たり前ですが、普段英語を読んだり話したりする場面では、(仕事ではないので)結構いい加減というか、適当だったりします。通じればOKみたいなノリ、要旨が理解できればヨシとする場面が多いので、気の使い方が雑になってしまいます。
その点、翻訳は自分の訳したものが文章として残り、後から内容を吟味できるのですから、穴がいっぱい見えるんですね。そういうことがさらっとできるようになれば、プロとして翻訳ができるのかもしれません。私はプロの翻訳家にはなるつもりはないのですが、できるかぎりそれに近づけたらうれしいと思っています。
「気を使う」とは?
気を使うとはたとえば、今回の課題文で言うと「韓国経済の減速が目立ってきた」という日本語を英語に訳す場合を例にあげます。
「減速が目立ってきた」というところを「減速が目立つ」と雑に訳すのではなく、「減速しつつある」とか「減速が目立ちつつある」という風に、原文のニュアンスを出す訳をしなくてはならないのです。
is slowly down conspicuously
とか、
the slowdown is becoming more conspicuous
などとすべきであると、講評に書いていました。
細部まできちんと気を配れるようにしたいです。