ルールを破る

先日、何気なくYouTubeの洋書絵本朗読を聞きました。私がよくアクセスするサイトに、Storyline Onlineというのがあります。アメリカの俳優さんたちが読み聞かせをしてくれるという贅沢なサイト。洋書絵本の読み聞かせを極めたい私にとっては、このサイトは先生なのです。

この日、特にこのStoryline Onlineを聞くつもりはなかったのですが、YouTubeを開いたときにおすすめとして出ていたのですね。それで何の気なしに、クリックしてちょびっとだけ聞いてみようと。数分で止めようと思ったら、最後まで見てしまいました。しかも大泣きしてしまった。感動で。その次の私の行動、わかります?

Amazonに行って、ポチりました。速攻で。衝動買いにしては、ダントツに速い行動でした。こういう素敵な絵本は、1回読んで終わりっていうのはもったいない。何度も何度も読みたいし、朗読したいし、読み聞かせもしたい。いつかぽこすけも、自分で読むときがくると思うから。さて、ずいぶん前置き長いですが、その洋書タイトルは『Library Loin』。

Library Lion としょかんライオン

洋書のタイトルは『Library Lion』。日本語訳は『としょかんライオン』です。

日本語のほうは読んだことがないので、どんな感じに訳されているのかわかりません。『Library Lion』がAmazonから届いたので、朗読してみました。そうしたらまた同じとこで泣いてしまった。

軽くどんな絵本か紹介しましょう。図書館にライオンが来るんです。みんなびっくりです。職員はライオンが唸り声をあげたとき、図書館では大声を出さないで、と注意します。静かにできなければ、出て行ってもらうと。え、ポイントはそこかいな、と始めは思うんですが。でもこのライオン、とっても優しくておとなしくて、ルールを守って静かにしているし、その場にいることを認められるんですね。職員にも、利用者にも。

おまけに子どもたちが高い棚の本を取るのを手伝ってあげたり、ソファーになってあげたり、職員の仕事を手伝ったりと、素晴らしい。ところがある日、緊急事態が発生します。ライオンは仕方なしに大きな大きな声で、吼えてしまうのです。ルール違反です。

ライオンは自分のした行為を理解していました。その日から図書館に姿を見せなくなりました。もうその頃は、図書館にいる人々はライオンのことを大好きになっていたのです。この後は本を読んでみてください。とてもとても素敵で、私は涙がボッロボロこぼれました。悲しい物語ではありません。とても素敵なお話です。おすすめです。