海の透明度がすごい!壱岐へ1泊2日の旅

今年のゴールデンウィークに、1泊2日で壱岐へ行ってきました。初めての壱岐でした。壱岐のことは自分では何も調べず、子どもにプランを立ててもらって、ダンナちゃん監修のもと(笑)完璧な旅程が完成しました。

壱岐の自然、海に感動!!歴史的なことも全く知らなかったのですが、壱岐ってすごい場所だったのですね。

壱岐へ行くには

壱岐は長崎県にある島です。壱岐島へ渡る方法としては、博多港、または唐津港でフェリーを使っていく方法と、長崎空港から飛行機で行く方法があります。私たちは博多港からフェリーに乗りました。

本州からくる場合、福岡空港~地下鉄で博多~バスで港または、新幹線で博多まで来て、その後バスで港まで行く方法があります。博多港から出る船はカーフェリーとジェットフォイルがあります。カーフェリーなら車で乗船できますが、壱岐でレンタカーを借りることもできます。

船は九州郵船。公式サイトはココです。博多港から壱岐までは、フェリーで約2時間10分、ジェットフォイルなら約65分です。

フェリーでおよそ2時間。ゴールデンウィークということで、客室は満席。私はやるべき仕事があったので、こんな時にもパソコン持参。なんとしても壱岐に到着するまでに終わらせなくちゃ!ということで、満席の(雑魚寝スタイルの)2等席で小さく座りつつパソコン作業。おかげで集中して終わらせることができました!パパとぽこすけは、お天気が今一つで寒いのに甲板に出て海を見ていました。

壱岐に到着、まずは「うにめし」

やるべきことも終わり、心晴れ晴れで壱岐に上陸!お昼時だったので、予定していたうに丼を食べに行きました。が、予定していたお店のうちの第一候補が予約で満席。入れなかったので第2候補のお店に行きました。メニューを見ていたら、うに丼じゃなくうにめしに変更したくなりました。

うにめしは定食になっていたのですが、私とダンナちゃんが特に美味しくて感動したのは「あおさのお吸い物」。うにめしではなくお吸い物(笑)。うにめしは・・・うにの香り。ほんのりオレンジ色になったご飯。うにの香りが好きな人には良いのかもしれませんが、うにそのものが食べたい人にはどうなんだろね。

牧崎公園・鬼の足跡

牧崎公園には鬼の足跡とゴリラ岩があります。まずは鬼の足跡。うーん、大きすぎて全体像がわからないんだけど、引いて見ると足跡に見えるんだろうな~。

この日は曇りで、海の色も空の色同様どんよりしていました。なんか写真で見た海の色と違うやーんって思っていたのですが、すぐ足元を見ると海の水の透明度に息を飲みました。

ところで鬼の足跡の近くには「転落注意」と書いています。鬼の足跡の底まで降りてみようと思う人が多いのでしょうかね。普通の人が降りられるような勾配ではなかったです。立ち入り禁止とか、柵があるというわけではないのです。確かに柵があるよりも自然のままのほうが美しい。だからよいこは遠くから眺めるだけにしましょう。

微笑むゴリラ岩の裏側は?

すぐ近くにはゴリラ岩があります。ゴリラの頭の形にそっくり。そしてこのゴリラ、微笑んでいるように見えるところから「微笑むゴリラ岩」と呼ばれるようになったんですね。パパとぽこすけはドローンを持ってきていました。それでね、やっぱ好奇心がむくむく湧いてくるじゃない?そう、ドローんを飛ばして、ゴリラ岩の裏側を見てみたよ。ついでに気になるゴリラ岩の頭頂部にあるカラスの巣みたいなのも撮影して!と頼んでみました。さて、上手く撮れたでしょうか。
動画観る前にネタをばらすとがっかりなので、この記事の最後にゴリラ岩の裏側について書きますね。

ここでドローンを飛ばしているとき、昼食をとったお店で隣の席にいた男性3人がいました。お互いに「あ」と気づいて、ドローンを見て興味を持たれたのか、少し話をしました。面白いおじさま達でした。バイクで島を周っているとのこと。

猿岩

下の岩、何に見えます?そう、猿の横顔・・・。なんとなくそう見えるというのではなく、まんま猿やん!

ここは牧崎公園とは違い、猿岩を見るだけのスポット。観光客がたくさんいて、それぞれに猿岩の写真を撮っていました。ここでも先ほどのバイクのおじさま方に会いました。一言二言会話を交わし、私たちよりも一足先にどこかへ向かって走り去っていきました。

一支国博物館

次に行ったのが「一支国博物館」。ここはおすすめです!私は壱岐に来る前に、壱岐がどんなところであるか全く調べていませんでした。今回の旅はパパ監修のもと、ぽこすけが自分で調べて旅程を立ててくれたからです。私はもう完全にお客さん状態。宿の予約だけ取りました。

だから一支国博物館のことも知らなかったし、ましてや壱岐の歴史のことなんて全く知りませんでした。そんな状態でも壱岐のことがよくわかる博物館でした。そして壱岐をすごい場所なんだと認識して、壱岐を好きになるきっかけの場所でもありました。私はオタクでも専門家でもないので、ここで学んだことは書きませんが、一言で言うと壱岐は昔、その地理的条件もあり、朝鮮半島から海を超え邪馬台国へ至るまでの通過地点だったという。魏志倭人伝に「一大國」と記されているのが壱岐のことなんだそう。

博物館内にはいたるところに展示の工夫がされています。ビデオは必見です!そしてその後に感動のサプライズが。あの瞬間が強烈で、この博物館で一番良かったところは?と言われるといろいろあるんだけど、そのサプライズかな~。
すごくよくできたジオラマがあったり、掘り出した土器などを保管している部屋もガラス越しに見ることができます。展望台もあって、すぐ近くにある原の辻遺跡が一望できます。

原の辻遺跡

壱岐の中で一番印象に残っているのは、海の美しさと原の辻遺跡と答えたいです。日本の遺跡は訪れたことがありますが、ここほど大規模な村を再現した所は初めてでした。高床式倉庫などの弥生時代の建物がそこそこの距離を置いてポツンポツンと建っていて、建物から建物まで行くために歩く道は舗装されていなくて草の道。放っておけば草ぼうぼうになるところを、伸びた草を刈って人が歩けるようにしています。人が歩いたであろう道筋は草が倒れているからわかるという感じ。その道筋に沿って歩く。

何がすごいってね、見渡す限り遺跡、遺跡。車の音は聞こえない、民家や近代的建物は全く見えません。草原と山々と、弥生時代の建物と鳥の声。自分たちが草の上を歩く足音。観光客はほどほどにいるけれど、ずっと遠くにいて話し声も聞こえない。道路に出るまでの帰り道、草の上をぽこすけと歩きながら「もしもさっきまであった道路が無くなっていて、ママたち3人とも弥生時代にタイムスリップしてしまっていたらどうする?」なんて不安な言葉を発してしまうほどに弥生時代でした(笑)

旅館綱元1泊2日

今年のゴールデンウィークは10連休ということもあり、早くから連休の予定を立てている人は多かったと思います。でも我が家はゴールデンウィークに入る直前に決めたので、完全に出遅れ。空いている旅館を探すのも一苦労。それで見つけたのが綱元という旅館。リーズナブルな値段で良さそうということで、即予約を入れました。残り1室というギリギリで。

本当はこの旅館と提携しているレンタカーも借りたかったのですが、さすがに車はすべて予約が入っているとのこと。それで家の車で行くことになりました。結局のところ、総合して考えるとレンタカー借りても自分の車で行っても費用はあまり変わらないことがわかりました(行橋~壱岐の場合)。ドローン持っていったりしたことを考えると、レンタカーを壱岐で借りると行き返りの電車の荷物が多くて煩わしかったでしょう。

夕食は豪華でした。食べきれないほどの量でしたが、おいしいので完食できました。部屋は和室で清潔感あり、3人で布団を敷いても広々していました。

朝食もとてもおいしかったです!しっかり完食したのに、お昼前にはちゃっかりお腹空いたんですよね(^^;

全部おいしかったけど、私は特にあおさのお味噌汁とお魚とお豆腐がおいしいと思いました。

壱岐イルカパーク&リゾート

癒しのイルカ!イルカを間近に見れるということで、行ってきました。率直な感想を言えば、ここは時間をたっぷり取って訪れるべき場所でした。私たちはちょこっと寄っただけだったので、イルカパークの良さを実感できずじまいでした。

理由はイルカパークでは一日のスケジュールが決まっているので、お目当てのアクティビティを決めてその時間に間に合うように行かないと、楽しみが半減してしまうかも。私たち家族の場合、子どもがイルカを見たいということと、私も近くで見れるならいいな~と思う程度だったので、ただ静かに泳ぐイルカを眺めていただけ。敷地内を散歩したりカフェに入ったり、イルカと写真を撮ったりなどはしませんでした。

イルカパークで何ができるのかと一日のパーク内のスケジュールを事前に調べ、何をするかを決めてから行くと、楽しめると思います!それと・・・一つ一つが結構お高い¥。イルカにタッチしてその瞬間の写真を撮ってもらうだけで、一人2,000円です。ちょうど私たちが訪れたのは、市営から民営に移行してリニューアルしたばかりでした。市営のときは写真が一人1,000円というのを、インターネットで見ました。2倍になってる・・・@@;

パンケーキを食べることができるのですが、プレーンのパンケーキが800円、ちょっとデコレーションあると1000円以上するのだ。パンケーキを知り尽くした人がオープンしたというけれど、なんだか壱岐まできて高い(美味しい)パンケーキ食べるってどうなんだろうと、個人的には思いました。ま、あと10年もしないうちに初老と言われる年齢なんで、おばちゃんのたわごとと受け止めていただければ幸いです(--; 辛口でこめんなさい。

小さなお子さんがいれば、イルカが泳ぐ横でアスレチック遊具があるので、親は子どもの様子を見つつイルカも楽しめるし、バーベキュースペースもあるみたい。私たちは本当にイルカを見に来ただけだったので、それで入場料大人一人500円が結構高いなと思ったのでした。入って何もしないのだったら、もうちょっと安くてもいいのにな~と思いました。

はらほげ食堂でうに丼

やっぱりうに丼を食べてみたいということで、はらほげ地蔵を見に行く前にちょっと早めの昼食を。お地蔵さんの近くに「はらぼげ食堂」という、うに丼が食べられる場所があります。結構人気みたいで、私たちがお店に入った時はガラガラでしたが、食べ始めるとあっという間に満席になって外で待っている人がわんさかいらっしゃいました。

お味は・・・^-^生うにですからね。何も言うまい。小ぶりなウニだったけど、新鮮でご飯の上に乗っかってて・・・(*´艸`*) 壱岐に行ったら、ぜひ生うに丼を!はらほげ食堂に行かれる際は、お食事時よりも早めに来て、そのあとゆっくり観光されるのが良いと思います。お昼時になるとすぐ、びっくりするほどのお客さんが来ましたから。

はらほげ地蔵

はらほげ地蔵を見に行きました。変わった名前ですね。「はらほげ」とはお腹に穴があいているという意味です。文字通り、6体のお地蔵さんのお腹には穴があいているそうです。赤い胸当てがついているので、穴は見えませんでした。後ろ側から見たのですが、穴は見えませんでした。

お腹の穴は貫通していないそうです。ということは、前側に穴があいているのですね。はらほげ地蔵は海の中を好むということで、昔海の中にあったのが埋め立てなどで一旦は陸に移動したそうですが、今は海の中に戻したとのこと。海水の満ち引きにより、お供え物が流されないようにお腹に穴をあけているらしいです。

私たちが訪れたのは干潮時だったので、お地蔵さんのところまで降りていくことができました。この後すぐ、小島神社へ向かいました。

小島神社

小島神社は海に浮かぶ島にある神社。干潮時には海が割れて、参道が現れて島に渡ることができます。まるで日本のモンサンミッシェル?!モンサンミッシェルは人間が造った素晴らしい建造物に圧倒されますが、小島神社は自然の中にひっそり存在する神域。

到着すると道が出来ていて、多くの参拝客が神社へ歩いていくのが見えました。ぽこすけは小学4年で純粋培養っ子。旅程を立てているとき、「カンチョウ」と聞いて彼が知っている方=「浣腸」と思ったみたいです。それ以降、小島神社へ行きたいけど「浣腸」してる時しか渡れない・・・と彼の中で不安いっぱいだったそう^m^

到着して光景を目の当たりにしたときには悟ったみたいですが、それでもいじわるな両親は「誰かがカンチョウしてくれてるんだね。よかったね、ぽこすけ。今のうちに渡ろう!」とか言って歩き出しました。ぽこすけは全てが理解できたみたいで、そんな両親を冷ややかに見ていたのでした。

小島神社。潮の満ち引きによって私たちに開かれる場所。バカなことを言いながらも、島に続く道を歩きながら神聖な気持ちにもなりました。家族で今こうして歩いている瞬間、一緒にいられる時間が尊いと感じました。そういう気持ちにさせてもらえた場所でした。島の神社にお参りをして、島を一周して車に戻りました。

壱岐の海

壱岐の海は綺麗!ここは沖縄?と思ってしまうような青さ。そして信じられないほど透明で、ドローンで撮影すると海の透明度が半端ないので、島の形がくっきり見える。海の写真と動画をご覧ください。近いうちに海水浴に来たいなと思います。

左京鼻

2日目は快晴。海の色が曇っていた昨日とは全く違っていて、驚きました!海ってこんなにきれいなんだな。この美しい自然は守らなくちゃいけないなと思いました。

GWの真っ只中で、壱岐も普段よりも観光客が多いと思うのですが、見渡しても人はまばら。というか、ここに居た時間のほとんどは周りに人がいませんでした。本当にパラダイスみたいなところでした。

清石浜のビーチ

きれいな砂浜に青い海。見た瞬間車内は「わあーーーー!」となりました。ぽこすけとダンナちゃんはドローンを飛ばしたくてたまらない感じ。さっそく砂浜に降りてみることに。ふわふわの砂浜を歩くのは気持ちよかったです。これが夏だったらなー!!海に入るには、まだ早すぎるのが残念。

しばらく思い思いに楽しみました。私は波打ち際まで歩き、ふわふわの砂に足跡をつけて遊んだりして。ドローンを飛ばして、自分たちでは行けないところからの景色を楽しみました。

壱岐への旅の感想

初めて壱岐を訪れました。博多まで車で出ると壱岐への船が出ているので、すぐに行くことができるのですね。こんな近くにこんなきれいな海が見られる場所があるとは知りませんでした。自然がたくさんあって、観光シーズンだったので人は普段より多かったみたいですが、それでもごった返すような人の数ではなく。静かな休日を過ごせてよかったです。

壱岐の歴史もかなり興味深く、歴史嫌いの私でも博物館や遺跡で学んだことはとても刺激的で面白かったです。人が造り込んだと思われる場所が少なく、自然なままの壱岐がとても好きになりました。街は昭和の香り漂い、昭和生まれの私としては懐かしい思いに浸ることもできました。

ゴリラ岩の裏側は・・・

最後にゴリラ岩の裏側について言及しておかねばなりませんね。ドローンを飛ばして微笑むゴリラ岩の裏側へ行ってみました。表の顔とは違っていて、おでこのあたりがごっそりえぐれていました。そのため猿には見えるのですが、なんとなく猿から進化した類人猿のように見えなくもないと思いました。

結論としては、ゴリラ岩の裏側は類人猿だったというお話でした。