翻訳が面白かった絵本が図書館にあったので、読んでみました。
この前の土曜日に、ぽこすけと図書館へ行きました。午前中はシェリルの子どものための英語レッスンへ行っていました。そのネタはまた次回に。
見たい本のタイトルも著者もわからないとき、どうするか
ずっと前に、書店で見て気になっていた絵本。図書館で借りてきました。出かける前にそのことを思い出していたら、家でタイトルや著者を調べていたのですが、図書館へ行って帰りがけに「ハッ」とその絵本を思い出したのです。タイトルも著者も忘れたから、検索のしようがない・・・。第一おいてるかどうかわからんし・・・。うーん・・・どうしようか。
その時、前に図書館講座受けたときに、「わからないことがあったらカウンターで聞いてください」という話を聞いた記憶がある。そこでカウンターに行って、聞いてみました。「本を探してるのですが、著者もタイトルもわからないんですけど・・・。」
それで覚えている限りの手掛かりになりそうなことを説明しました。覚えてる限りと言っても、クマが出てきて、大阪弁で帽子・・・・翻訳本。それぐらい。でも職員さんは「すぐ調べてきます!」と言って颯爽と奥へ入って行かれました。少し待っていると、戻ってこられてタイトルを教えてくれました。
聞いたら思い出すんですよね。『どこいったん』
どこいったん
そう!それっっっ!!もう小さい「っ」が三つくらい(笑)。それで、ここの図書館にあることもわかりました。そこで、ふいにまた思い出しました。同じ著者で同シリーズがあることを。
聞いてみると、今度は著者がわかっているだけにすぐに判明。これも図書館にありました。二つとも閉架だったので、取ってきてもらいました。
さすが~!いや~なんかすっごく助かりました。皆さん、図書館サービス、大いに活用しましょうね。
もう一つの絵本は『ちがうねん』。
ちがうねん
この2冊とも、同じテイストなんですけど、ちょっとブラックな要素ありです。そのためにAmazonでレビューを見ると、賛否ありです。
これらの絵本を読んで思ったこと
私の意見は「ええやん」です。「ウソをつくとひどいことになる」とか、「因果応報」とか、「しらを切って知らん顔する」ということが子どもの教育上いいのか、という議論もありましょう。でも私はこの絵本を読んで、少しもそんなこと思わなかったです。あとでレビュー読んで、びっくりしたぐらいです。
自然界に食う食われるは当たり前のこと。その自然の姿をそのままに見せた、ちょっぴり悲しい洋書絵本と何度か出会ったことがあります。昔話だって、現代の文化から見れば差別的思想にあふれているものもたくさんあると思います。
なぜ動物が動物を食べると残酷なのだろう。そういう思考に陥ってしまうと人間はどうなの?という議論に発展して、思ってもないところに結論が着地したりして(笑)残酷なのではなく、命あるもの命をいただかなければ生きてはいけないという、命のつながりの本質を見失ってしまう議論は不毛だと思います。
私が一番惹かれたのは、翻訳が関西弁だった点です。私は関西生まれ関西育ちですから、子どもに関西弁ネイティブのすばらしい(笑)読み聞かせをぜひ聞かせてあげたかっただけ。もうね、深く考えてない(爆)
ええやん。関西弁でちょっと笑えるし。で、ちょっとコワ~い。でもそれは大人の感覚。子どもはその絵本を読んで背筋が凍るか?私の答えは否。
大人と子どもの視点は違う
ぽこすけは5歳ですけど、結末がどういう意味か聞いてみましたけど、実に天真爛漫。あっけらかんとして、「逃げた」というようなことを言っていました。食べられた(かもしれない)ことに気づいていないのです。そう、食べられたといっても食べられているシーンは描かれておらず、文章でも書かれていません。それは大人の想像。いや、本当はそういうことを示唆しているとは思いますよ。でも子どもの発想はもっと純真で清らかで無邪気で優しいのです。全く悪意がないです。そして弾力性に富んでいる。
たとえ「食べられたんだよ」と大人が言っても、大人のような衝撃は受けないんじゃないかな。私は絵本を子どもにたくさん読み聞かせて行きたいけれど、大人目線でこれは子どもには良くない本、これは良い本、という具合に選別したくはありません。良い本というか、面白い本、面白くない本は、子ども自身が決めたらいいことだと思います。
大人は子どもが持ってきた本は読んであげて、大人が持ってきた本も、読んだらいいと思います。それで子どもに拒絶されたら、あそういうことか、と思えばいいだけです。
無理にこれは良い本だからと子どもに無理強いすることはナンセンス。ありえません。というのが私の考えです。あまりお堅いこと考えずに、楽しめばいいのではないでしょうかね~^^気分が沈む本に出会ってしまったら、そのことについて子どもと話し合ったらいいじゃない。きっといいことあると思います。
上の2冊、原書が気になるところ。調べてみました。
I Want My Hat Back
『どこいったん』の英語版『I Want My Hat Back』
This Is Not My Hat
『ちがうねん』の英語版『This Is Not My Hat』