使える英語の語彙を増やす その1

多読以外で、楽しく語彙を増やす方法はないかと思って探した1冊。図書館で見つけて読みました。

英語の語源の話 – 楽しみながらボキャブラリーが増える

本のタイトルは『英語の語源の話 – 楽しみながらボキャブラリーが増える』。さらっと読んだ私の感想は、実際使える知識になることもあるけど、今英語を使う上で即役立つ知識とは言えないものも、たくさんありました。「へぇ~」的な面白いことはたくさん書いていましたが、それを知ったからといって、英語のボキャブラリー強化に即つながるわけでもなさそうです。とはいえ、これを読んだことで、いくつかしっかり記憶に残った言葉も確かにありました。

でもそれが多読に勝るかと言えば、私にとってはやはり多読のほうがたくさん言葉が覚えられます。「洋書を読む」ことで、無限に大量の英語に触れられるわけですから、それに勝るものはないなぁ、と感じました。たくさん洋書を読むうちに、感覚として身についた言葉の意味というかイメージは深いです。洋書を読む内におなじみになった単語については、どんな意味で使われようと大概は文脈で察しがつくようになるのですから。

ところでこの本で私が「なるほど~」と思った箇所をいくつか紹介しますね。知っている人には何でもない知識なのでしょうけれど。

1.Japan Bar Association (日本弁護士連合会)

このbarとは弁護士のことですが、私はずっとなぜbarが弁護士なんだろうって思っていました。洋書や新聞読んでいて意味を知ったから、そんなもんなんだと思っていただけでした。この本を読んで、barというのは「(法廷の裁判官席、被告席、弁護士席と一般傍聴人席を仕切る)手すり」からきているということがわかりました。「へぇ~」でした。

2.pupilの意味

pupilは一般的に「児童、生徒」という意味があるそう。もう一つ意味があって、それは「瞳」。「目の中に小さな童(わらべ)が映る」ことから、「瞳」の意味をったのですって。

でも驚くのはそれだけではありません。実は東洋も全く同じ発想だったからです。「目の中の童」で瞳でしょう?東洋と西洋の発想が一致したケースというのは、確かにいくつもあります。

不一致なことが多い中、こういう一致するケースを知ったとき人間の思考は環境によって違うけれど、どんな環境にいても変わらないこともあるのだなと感じます。そういう部分を知ると、ちょっと感動します。

私がこの本の評価を☆5つで表すとすると、☆3です。じっくり真剣に読み込むような本ではなく、さらっと興味のあるとこだけでも流し読みしたらいいかな、という本でした。本気で語彙を増やそうと思ったら、確実なのはやっぱり日ごろから大量の英語を読むことかなぁ・・・とそんな気がしています。ま、正道ですよね。