行橋市図書館の洋書レビュー。
またまたご無沙汰していた図書館の洋書レビュー。実はコルデコット絵本、全16冊はとっくに読み終えていて、早く記事を書こうと思っていましたが、サイトの整備が大変でそちらにエネルギーを奪われています(笑)
今日のレビューはコルデコット絵本ではなく、最近図書館に入った洋書絵本です。コルデコットは特に落ち着いた気分で書きたいのでまたの機会に。
『Tales of Oliver Pig』
まずは1冊目、洋書タイトルは『Tales of Oliver Pig』。Oliverがお兄ちゃんブタで、Amandaが妹ブタ。シリーズものです。これはOliverの話の第1作目。Amandaも登場しますが、Amandaのシリーズとしてもたくさん出版されています。
YL1.2
総語数1,637
ブタの家族の心温まるお話です。短編5話で構成されていて、どのお話も小さい子どもを持つ家庭では「あるある」と思わせるシーンがあります。イラストはFrog and Toad(『がまくんとかえるくん』)の著者Arnold Lobel。ファンが多いのではないでしょうか。英語は平易で短い文章なので読みやすいです。
『Tales of Amanda Pig』
2冊目、洋書タイトルは『Tales of Amanda Pig』。1冊目の主人公Oliverの妹のシリーズ第1作目です。
YL1.3
総語数2,200
ブタのAmandaはOliverの妹です。幼いAmandaの言動にクスリと笑ったり、時には歯がゆくなったり。ぐずったときのお母さんの対応が素晴らしく、子育てで疲れたときに読むのもいいかもしれません。ゆったりとした一家のリズムに浸ってみるのもいいものですね。
英語のお勉強として読むには、あまりにももったいないという気にさせられます。ストーリーがほのぼのとしていて、毎日せかせかしている自分のピンと張り詰めた糸を緩めてくれる気がします。
『Amanda Pig and The Awful Scary Monster』
3冊目、洋書タイトルは『Amanda Pig and The Awful Scary Monster』。これもAmandaのシリーズです。紹介する順番は出版年順ではなく、手に取った順です。1冊で話は完結しますので、どれから読んでも楽しめます。
YL1.3
総語数1,200
Amandaはおばけが大嫌い。毎夜、ベッドに入ると怖くて仕方がありません。お兄ちゃんはおばけなんていないと言います。お父さんも、怖がるAmandaの恐怖心を取り除いてくれます。お母さんはAmandaはもうお姉ちゃんだから大丈夫と励ましてくれます。それでも怖がるAmandaでしたが、勇気を出して一歩前に出たら・・・。幼い子どもの心がとてもよく描かれていて、面白かったです。子育て中のお母さんはハマるかも。
『Oliver, Amanda, and Grandmother Pig』
4冊目、洋書タイトルは『Oliver, Amanda, and Grandmother Pig』。OliverとAmandaのおばあちゃんがたずねてくるお話です。
YL1.3
総語数1,800
おばあちゃんがOliverたちの家にやってきました。おばあちゃんは一人暮らしなため、子ども騒がしさに慣れていません。子どもたちの遊びにもついていけなくて・・・。初めはどうなるのかとハラハラしましたが、お互いの理解が深まっていきます。心あたたまるストーリー。
このストーリー、さらりと書かれていますが大人目線で見るとなかなか読み応えあると思いました。おばあちゃんは一人暮らし。家の中は静かなのです。ところがOliverとAmandaの家に行くと、二人はまだ小さな子どもですから、エネルギーに満ち溢れているのですね。「うるさい」と思わず耳をふさぐおばあちゃん。子どもたちは、物をどこに置いたかをすぐに忘れるおばあちゃんに困った顔。
「もう帰ったら?」という雰囲気になってきた・・・読んでるこちらがハラハラします。けれども、そうはならなかった。読んでみてくださいね。じわりと胸に熱いものを感じるかも。