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男の出産
本のタイトルは『男の出産』。「えっ?男性が出産したの!?」いいえ、違います。この著者の奥様が妊娠・出産したのですが、夫としてこの大きなイベント(?)に積極的に参加し、妊夫の視点から思うあれこれを記録した本です。
結構下ネタが多いので、キライな人は読みたくないかもしれません。私は楽しく読みましたが。最近読んだ本の中で一番笑えました。著者は面白く書くということを、第一に考えていたのではないかと思います。でも妊娠・出産を馬鹿にしているわけではありません。
妊娠・出産は、男性には経験できないことなので、知らない人はホントに知らないのだと思います。女性にとって妊娠・出産とは、心身ともに信じられないほどの負担とストレスがかかる出来事です。でももちろんつらいだけではありません。
新しい命の存在を、直接感じることができる特権を持っています。この命を守ろうとする本能が、自分の意思とは無関係に自分の中に生まれていることに気づきます。自分が知らなかった自分を発見します。
そんな妊娠・出産を男性の側からとらえた、ある意味貴重な本です。気楽に読めるので、ぜひ読んでみてください。おもしろいです。