英語は逆から学べ 上級トレーニング編
タイトルは『英語は逆から学べ 上級トレーニング編』 苫米地英人著。図書館で借りました。CDも聞きました。
この前ブログでも紹介した『英語は逆から学べ! 最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法』のシリーズです。本の中身は、←の本の内容と同じです。日本人が英語が苦手な理由を二つ挙げています。
1.クリティカルエイジ
2.日本の英語教育
クリティカルエイジとは、一定の年齢までに触れた言語で脳が適正化を行い、それ以降に新しい言語の習得をすることは難しいというものです。その境になる年齢をクリティカルエイジです。この本にはクリティカルエイジは8~13才と書かれていました。
日本の英語教育の問題点を、著者はこのように指摘しています。英語の授業を日本語で行なっているが、外国語を習得するためには、日本語(母国語)を排除しなければならない。それが英語脳を作るのに必須であると。赤ちゃんが言葉を獲得するのと同じように、まずは耳からの学習法をすすめています。
チョムスキーの理論なんて難しいことも書かれていて、私にはピンときませんでしたが、いくつか共感する点がありました。それは
1.外国語を学ぶときには、母国語を排除すること。
2.予想する。
3.暗記しない。
4.シャドーイング。
外国語を排除するという点は、全く同意見です。せっかく英語を習得しようとしているのに、日本語で考えていたら、日本語の基礎の上に英語が乗っかってるみたいな感じになっちゃわないかなと思うのです。うまく表現できませんが、日本語で表現できない英語があり、英語で表現できない日本語があるじゃない。それを無理やり日本語にしたり英語にしたりしたくないです。
自分自身のこと考えると、たしかに日本語の助けが必要なときがあります。でも100%日本語で英語を学ぶのは、ちょっと無理があるような気がする。
次に、予想するについて。これは私も感じることがあるのです。日本語の会話では、相手の言ってることがところどころ聞き取れなくても、無意識に次を予想して、会話を続けています。それなのに英語になると同じことができない!ってこと、ありませんか?それは慣れてないからです。
例えば、日本語でも方言が違う人との会話、それもあまり親しみのない方言を聞くとき、聞こえにくい時など、予想しにくくないですか?ずっと一緒に住んでる家族と、それ以外の人とはどうですか?その人の考えていることとか、いつも話すこととかをよく知っているほうが、何にも知らない人と会話するよりも、聞き取りやすい気がするのです。それは次にくる言葉が予想しやすいからではないかと思うのです。
英語に慣れてくると、だんだんと予想が上手くなるはずです。そうしたら、一言一句聞き取れなくても、言ってることはわかるんじゃないかな。私たちが普段、日本語環境でしているのと同じように。
暗記しない、っていうのも同感。正確には、暗記しようとしなくても覚える、ですね。それぐらい英語に触れるってこと。自分にとって必要な言葉は、触れる回数も多いため、自然に覚えます。暗記しようと努力しなくたって、勝手に覚えていくのです。
シャドーイング。本には発話訓練にいいと書かれていました。シャドーイングは、最近あまりしていませんが、以前毎日していました。ながらシャドーイングで一日トータルで数時間はしていたのではないでしょうか。期間は1年以上していたでしょうね。毎日です。
「ながら」だから続くのです。ながらシャドーイングとは、何かしながらシャドーイングすることで、私がそう名づけました。例えば私の場合、
車の運転をしながら
お化粧をしながら
料理を作りながら
洗濯物を干しながら
掃除をしながら
片付けをしながら
ウォーキングしながら
・・・シャドーイングします。
耳と口が自由に使える状態なら、どんなときだってしていました。発話訓練というのがよくわからないのですが、私はシャドーイングは発音矯正と位置づけています。シャドーイングをしたからといって、しゃべれるようにはなりません。でも発音はすごくよくなります。流暢に発音できるようになります。だから発音をよくするためにシャドーイングというのは、とてもいい方法だと思います。
付属CDですが、私にはあまり面白くなかったです。いろんなシーンでの会話が繰り広げられているのですが、スピードはナチュラルに近いのかな。多少英語に慣れている人なら、別に難しいことはないです。話の内容が聞いて楽しめるものではなかったため、少し退屈でした。内容は、社内の会話とか、そういうちょっと真面目なものだったので、聴く練習にはいいかもしれませんが、聞いて楽しめる内容ではない、ということです。