terrible two 〜 おそるべき2歳児

ハチャメチャ2歳児

図書館で見つけた本です。タイトルは『ハチャメチャ2歳児』。

ぽこすけは今1歳6ヶ月。あと半年もすればあの‘terrible two’=魔の2歳児になるんですね。

今でも大概ブチ切れそうになる私。反抗期と言われる2歳ともなれば、もしかしたら私、血管がブチッと切れてしまうかもしれません。(以前は3歳と言われていたけど、それは数えでの年齢なので、満2歳のことだそうです。)

今の育児本は、叩いてしつけることはよくないと書かれてあって、その理由を読んだら、なるほどなぁ・・・と納得できることなので、説明してもわからない時期は尚更、叩かないようにしています。

ケガや命の危険のあることをしたときは、きつく叱るべきだし、そんな時でも絶対に叩いちゃダメということはないと思います。

叩いてしつけるっていうのはね、その時はその行為をやめたとしても、やっちゃいけないことだからやめている訳ではなく、叩かれるのが怖いからやめてるだけなのですって。これはしつけではなく脅し。

叩かれてしつけられると、言うことをきかすために人を叩いてもいいのだって思うらしいです。それもそうですよね。まだ小さい子はなぜ叩かれているか理解できていないのだし、ただ叩かれて恐怖で親のいうことを聞いているだけなのですから、そのようなメッセージを受け取ったとしても、なんら不思議ではありません。

大分本から筋がそれてしまっていますが・・・この本は、これから突入する(あるいはもう突入しかかっている)反抗期、魔の2歳を受け止められるよう、覚悟をするためにちょいと勉強しとこうと思って読みました。知ってるのと知らないのとでは、受け止め方もかなり違って、ちょっと知ってて覚悟できてるだけで、ブチ切れ度合いが大分マシになるのではないかと思ってます。

2歳児というのは、この本によるとなんでも自分でやりたがり、でもまだ自分ではできないため、かんしゃくを起こし、泣きわめくそうです。

ふーん(ーー;

こんなふうにやりたい、っていう気持ちが芽生えてくる頃で、でもそれを親に自分からうまく伝えることができなくて、親は単にやりたくないのだと思って、対応すると「ヤル!」。で、「じゃあはい」って渡す又はやってあげようとすると、「イヤ!」。親はやるかやらないかのどちらかと思い、子どもはやりたいけどこんなふうにしたい(自分でやりたいとか、やってほしいとか)、っていう思いがあって、双方がうまく噛み合わないため、お互いイライラするらしい。

へぇ~@@

自分でやりたがったら、そっとサポートして、子どものやりたい気持ちを応援してあげたり、イヤイヤが始まったら、「どうしたいの?」と聞いてあげるといいみたいですね。他にもやりたがっていることを汲み取ってあげて、親がさせてあげられるように仕向けるのもいいらしい。

ふむふむ φ(・_・”)

今まで泣き叫んで手のつけようがなかった子でも、ちゃんとその子の気持ちを汲み取ってあげると、今までのことがうそのように、ご機嫌になったという事例もありました。

2歳児の取り扱いのコツは、1.やりたい気持ちを支えてあげること、2.気持ちを理解してあげようとすることであると、私はこの本から学びました。

今までの私の子育てで、私なりに気を付けていたことは、大人の都合で子どもを振り回さないということです。例えば、約束の時間に遅れるからという理由で、「早くして~」とせかしたり、怒ったりしないようにしています。

1回「早く~」とやってしまい、猛反省しました。ぽこすけも泣き叫ぶし、お互いへとへとに疲れました。そんなのは完全に大人の都合であって、子どもには関係ないことです。遅れたくなければ、子どものペースに合わせて、自分が早くから準備したり、段取りを考えたらいいことなんですよね。

そういうことの延長が2歳児の対応にも活かせるのだと思いました。子どもだって子どもなりに、自分の考えを持っているのだから、大切にしてあげないと。

ある子育て本を読んで、ハッとしたことがあるのです。子どもの人権。子どもだって、人間です。子どもの人権を軽視したくありません。力の弱い者の人権は侵されがちです。

力の弱い者は、私の家ではぽこすけ。ぽこすけの人権を侵しやすいのは、いつも一緒にる私。そしてぽこすけの人権を守れるのも私。

「人権」なんて、堅い言葉使っちゃったな~。フフフ。

わが家の壮絶だった魔の2歳 乗り越えた今思うこと

ここから先は、子どもが6歳になった現在、2016年11月に書いています。

初めての子育てで、知識だけが先行し、あの「魔の2歳」とやらがやってくるのか!とのことで、図書館でこの本を読んだのでした。

うちの子、ぽこすけは後になって考えてみると、この記事を書いた7ヵ月後に大阪市から九州にある行橋市へ引っ越したのですが、ちょうどあの頃が魔の2歳絶頂期だったのだと思います。

今だから言えることは、本に書いていたぐずる子どもへの対処法は、簡単です。本に書いている通りにすると、すんなりうまく行きます。勘違いしてはいけないのは、書いているような言葉かけさえすればよいのではなく(言葉を大人並に理解できないのだから当然)、心を通わせること。大人本位ではなく、子ども本位に立って、子どもの気持ちを代弁し、理解を示すことでうまく行きました。

わが家の場合、非常に困難だったのは引越し後の母子共の精神不安定。あの時は私はノイローゼ、子どもはひどい癇癪にチック。毎日保育園から帰るなり小一時間泣き叫ぶ子ども。理由なくです。きっかけは「帰宅」。だから車を駐車場に止めると、ぽこすけの表情が豹変。ゾッとすることもありました。まるで二重人格者に見えたから。

私は「またあれが始まる」と思うと、仕事を終えて夕方迎えに行く時間になると吐き気をもよおしていました。帰宅後すぐに夕食の支度に取り掛からねばならない私。何度もキレそうになって、もうどうなってもいいから今の状況から解放されたいという気持ちで、包丁を持つ手が怒りと不安でワナワナ震えるときもありました。

私の子育てで、子どもの第1次反抗期=魔の2歳という時期は、もっとも難しい時期でした。後から考えると引越しと反抗期が重なり、夫も転職して忙しくなり不在がちになったことなどによる、子どもの情緒不安定。そして私は土地勘なく極度の方向音痴、車の運転が苦手だったこと(車がないと保育園のお迎えすら行けない)、知人友人が全くいなかったことが一気に重なってしまったストレスに苦しめられました。

でもそれも・・・一時のこと。過ぎてしまえば、今の私のように笑って話せるようになる。でも辛い。とにかく過酷。そんな真っ只中にいたら、「2歳児の対処法は・・・」などと考えるゆとりすらなくなります。だからとにかく、何でもいいから取り返しのつかないような行動への一線は越えないことだけ、それだけを死守してほしいです。辛いです。相当辛いです。でも耐えるしかありません。

私はその時期、子どもの顔を平手打ちしたことがあります。もぐもぐ食べている子どもを、後ろから突き飛ばしたこともあります。怒りが抑えられず、子どもを置いて家を出たこともあります(数分で戻りましたが)。この1件でちょっとした事故があったため、その後子どもを虐待しそうになったときは、気持ちが落ち着くまで子どもを放置して寝室に引きこもることが何度もありました。それで何とか一線だけは越えずに済みました。我慢、ただ我慢あるのみです!必ず辛い時期は終わりますから。希望を持ちましょう!!