大人気英語教材 エブリディイングリッシュとスピードラーニングはどうなん?

今日は英語教材で人気のある二つの教材について、私の個人的見解を少しだけ書こうと思います。

エブリディイングリッシュとスピードラーニング

エブリディイングリッシュは、日本語ペラペラのセインカミュさんが、スピードラーニングはプロゴルファーの石川遼くんと、ニューヨークのブロードウェイ進出を果たした米倉涼子さんが広告に使われています。

で、実際のところどうなん?

私、英語習得法を広める仕事をしている関係上、よく聞かれるのです。これらの教材っていいのですか?って。私はいつもは、いいとか悪いとかは言わないのです。理由はその人の英語学習に対する心がけ、使い方次第だから。それが私の本心であり、実際そうなんじゃないかなと思っています。

でもたっとひとつだけ、思うことがあるのです。たとえばスピードラーニング。石川遼くんが、試合で海外に出かけて行き、英語を話したとします。多くの人はわかっていらっしゃることと思いますが、石川遼くんはスピードラーニングを聞いているから英語が話せているわけではないってこと。

米倉涼子さんも、「スピードラーニング始めました」と広告に載っているのを見ましたけど、彼女もスピードラーニングを聞いたからブロードウェイの舞台に立って、流暢な英語のセリフを披露できたのではないってこと。

彼らはスピードラーニングを始める前から、あるいは始めた後も、教材を利用する(広告を信じるとしたら 笑)以外にちゃんと英語を使う、又は英語を話す練習をしていたはずです。

知識だけではなく、実践で使うから伸びる

石川遼くんは、何度も試合で海外へ行っていますよね。海外に出ると、必然的に英語を話さなければならない場面があると思うのです。たとえ通訳がいたとしても。24時間べったりくっついてくれるわけではないのだから。ちょっとしたやりとりでも、自分で英語の対応ができたらそれは経験(=学び)になりますよね。石川遼くんは、そういう経験を何度も何度もしていると思います。

確かにスピードラーニングで学んだこともたくさんあるでしょう。(もしも本当にしっかりとその教材を使っていたとしたら。)でも一つ言えることは、スピードラーニングだけ聞いていても使える英語は身につかない、ということ。実践で使ってこそ、英語は上達すると思います。

米倉涼子さんの場合、スピードラーニングを始めるずっと前から、英語の専門学校へ行って勉強したり、何度も渡米されているとのこと。お母さんが英語教室の先生って情報も、ネットで見つけました。先生って話の真偽はわかりませんが、どうやら米倉涼子さんはスピードラーニングを始めるずっと前から、英語の勉強を熱心にされており、しかも渡米して英語を使う生活もされていたようです。

英語教材にしても、スクール、講師、何にしても、それがどんなに素晴らしいかよりはむしろ、結局は学ぶ側がどれだけ英語を使って力を伸ばす工夫をしているかのほうが、はるかに重要です。

教材を使った学習は、実践とは違います。知識を与えてはくれますが、知識だけでは英語を使えるようにならないことは、多くの方が実感、あるいは想像できることだと思います。エブリディイングリッシュも、スピードラーニングも、実践で使える会話文が収録されていると宣伝しています。

場面で使える会話文? それだけでは話せないのが現実

でも考えてみてください。そういう会話文は丸暗記しても、役には立ちません。そもそも実践で役立つ会話文といっても、実際どこで使います? オフィスで、といっても、実に様々なシーンがあり、とてもCDに収録されている会話文だけではカバーできません。買い物にしてもそう。学校にしてもそう。銀行にしても、パーティーにしても、駅、空港にしても。決まり文句であったにしても、です。

ましてやCDだけ聞いたって、自分の考えなど述べられるようにはなりません。英語を学んで楽しいことと言えば、少しでも自分の考えを伝えられたときではないでしょうか。その「楽しい」と思えた経験が、「もっともっと英語を学びたい」と思う原動力になるのです。ということは、やっぱり教材以外の様々な場面から、英語を吸収しなくてはなりません。教材だけでは少なすぎるんです。

本当に英語を習得したいのなら、もっと貪欲に様々なところで英語を見聞きしたいものです。好きならできるはず。がんばらなくていいのです。好きなら「やめろ!!」と言われたって、隠れてでもしますよね(笑) それぐらい好きになったら大丈夫。ちなみに私はこういう教材の英語は性にあいません><; 聞いていてもすぐに退屈して、一向に頭に入ってこない、記憶に残りません。面白いと思えないからでしょう。私はやっぱり物語派です。

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洋書で学ぶ英語

アウトプットの機会を意思的に持とう

この項は、2016年6月に加筆しました。

私はアウトプットの機会を持つために、英語を学習している人や英語の先生のブラッシュアップのため、そして交友を深めるために、英語で話すお茶会みたいなのを定期的に開いています。それだけではなく、できるだけ英語が話せる外国の方々とも知り合える場に、積極的に参加して英語を話すチャンスを持つことを意識しています。また、そうして知り合った外国の方で、英語ネイティブやそれに相当する方を、英語のお茶会にゲストにお招きして会話を楽しんでいます。

日本に住んでいると、英語のアウトプットのことを意識しないで生活していると、英語を話す機会はほぼゼロになる可能性が非常に高いです。私が大阪から行橋市に引っ越してからは、特にそうでした。けれど少し積極的に機会を探すことによって、変わってきます!今では大阪にいるときよりも、たくさんの外国の方々と交流できています。もちろんそれに伴って、英語を話す機会も増えました。

とはいえ、英語を流暢に話せるようになるためには、今のままではアウトプットが少なすぎるということを自覚しています。なんとかしたいなと思っている今日この頃です^^