小さな蒸気機関車 Choo Choo

行橋市図書館にある洋書絵本を読んで、面白かったものをブログに紹介しています。今日は蒸気機関車の絵本です。

Choo Choo

洋書のタイトルは『Choo Choo』。日本語のタイトルは『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』です。小さな蒸気機関車のお話です。

蒸気機関車の名前は「Choo Choo」。いつもは機関士のJim、燃料を入れてくれるOley、車掌のArchibaldとともに、お客さんや荷物を街まで運んでいます。でもある時、荷物も機関士たちもお客さんも載せずに自分だけで走ってみたくなったのです。

そして隙を見て、ひとりで走り出しました。どんどん進んで行きました。動物たちも踏切もそんなものお構いなしです。始めは得意気に走っていましたが、次第に・・・勢いがなくなってきます。ひとりでは心細いのです。どうしていいかわからない場面に出くわしたとき、これまで自分はいろんな人に助けられて毎日を過ごしてきたのだと気がつきました。

絵はモノクロですが、遠近感のある絵で、遠くから走ってくる機関車の様子がわかります。繊細な絵ではないけれど、細かい部分まで描かれていて、楽しいです。電車好きの子どもと一緒に見てもよし、自分のために読んでもよし。英語のレベルはそれほど高くありません。短すぎもせず、長すぎもしない、ストーリーがほどよく楽しめる位の、ちょうどいい洋書絵本です。

YL 1.8
総語数 1,281

ところでこの絵本の著者はバージニア・リー・バートン。『The Little House』(『ちいさいおうち』)の著者です。この本もよく知られていますね。行橋市図書館にもあって、レビューを書いています。link『The Little House』の記事→「都会に埋もれた小さな家」こちらもおすすめです。