マザーグースを訪ね歩く

行橋市図書館で借りた、マザー・グースに関する和書が面白かったので紹介します。

マザー・グースをたずねて

本のタイトルは『マザー・グースをたずねて』。筆者はマザーグースの中に出てくる街や場所を訪ね歩きます。そこに暮らす人々や街の写真も豊富で、マザーグースの世界をよりはっきりとイメージすることができます。

私にとって、イギリスは未知の国。本当に何も知らないと言ってもいいくらいに。イギリスの人と一緒に働いたことはあるけれど。その当時、「UK」なんて言ってたけど、UKが4つの国で構成されているなんて、この本を読むまで知らないかったくらいの無知ぶり。

イギリスには田舎の風景がたくさんあって、むしろロンドンのような都会よりは、のどかな田園風景の写真の方が多かったです。日本にもあるような、その土地の伝統的な催しが行われている写真もあって、楽しかったです。

また、日本人留学生がマザーグースに興味を持ち、詩に出てくる街を探し歩いたという事実も、私には刺激的でした。ハンプティダンプティとは何なのか、とか、ハンプティダンプティが座っていた塀がここか!?とか、実際に訪ね歩くとワクワクするじゃない?

ちょっと違うかもしれないけど、例えば外国人留学生が日本で「かごめかごめ」とか「ずいずいずっころばし」のわらべ歌を訪ね歩いている、みたいな。

そういうの、好きだなぁ。

これがマザーグースの詩句が使われているお店の看板、というような写真は、マザーグースの本を読んでたら見かけることはあっても、1冊丸ごとその手のテーマ、という本なのでマザーグースファンにとっては見応えありなのではないでしょうか。ちょっと出版年が古いですがね。1996年初版発行です。