>行橋市図書館の洋書レビューです。易しい洋書絵本を楽しく読みながら、英語力を伸ばしたい方に活用していただけたらと思います。
Noah
洋書のタイトルは『Noah』。ノアのはこ舟のお話です。聖書に通じていなくても、このお話はどこかで耳にした方は多いのではないでしょうか。私は聖書には全然詳しくないのですが、ここに出てくるNoahが黒人なので意外な感じがしました。
Noahはある日、神からの言葉を聞きます。箱(船)を作りなさいと。大きいのを作りなさい。そして、Noahの家族みんなと、動物たちをつがいでその中に入りなさいと。
そうしてNoahはその通りにするのです。するとどうでしょうか。大雨です。何日も何日も、雨降りやまず。大地は水で覆われてしまいました。生き残ったのはNoahが作った箱(はこ舟)に乗っていた者たちたけでした。やがて雨は止み、水が引き、大地が顔を見せます。船から降りるときです。動物たちは自分たちの住むべき場所へ、帰っていきました。Noahの家族も、また彼らの生活に戻りました。
<ところでノアのはこ舟に乗れた動物は、結局つがい一組ずつだけだったのか?正確なストーリーは聖書をご確認ください。この絵本には、そこまで詳しくは書いていませんね。ただ神が"...... take all kinds of animals, two by two,"と言ったことしかわかりません。2匹ずつであることには間違いないけれど、1種の動物につき、代表2匹ずつなのか、それともその種すべての動物が2匹一組になって乗る、というのか、そこまでは明確にはされていません。
まぁ、普通に考えると前者のほうなのでしょうが。でもこの絵本の中だけで考えると、そう決めつけて読むのはイマジネーションを制限してしまう読み方になってしまいそうですね。絵本の世界は、いっさいの制限や偏見なしで飛び込みたいものです。そうすると、いろんなコトが見えてきたりして。とても面白いですよ
YL 2.0
総語数 570