2017年3月8日(水)から10日(金)まで、ゆめタウン行橋の側にあるリノの森で、Nっ子ネットワーク ユクリ主催の小さな絵本展が開催されていました。
新しいご縁
やっぱりご縁のある方とは、どうなってもつながるものなのですね。数年前にリノの森の店主さんと知り合いました。でもその後、継続的に交流があったわけではなかったのに、ちょくちょくお顔をあわすことがありました。
そうするうちに最近は結構お会いすることも増えてきて、お店でランチをいただいたりと、嬉しいことにご縁が深くなってきたのです。そしてこの絵本展に英語絵本も少し展示したいので、おすすめの英語の絵本を教えてという依頼をいただきました。
これがご縁で「Nっ子ネットワーク ユクリ」というグループを知りました。こんな具合に英語絵本がお役に立てたことは想像すらしなかったことであり、面白いご縁だなと思いました。ぜひイベント期間中に訪ねてみようと思いました。
小さな絵本展 ~子どもたちと思いを込めて~
ちょうどいろいろな予定と重なっていたこともあって、お店にたずねていけたのが最終日。中に入るとびっくりするぐらいの大盛況。どうやらランチタイムと他のイベントもされていて、特ににぎわっていたらしいです。
人が多くて何となく小さくなって、いろんな手づくり絵本を見ていたら、椅子をどうぞとすすめてくださいました。その椅子に座って、パラパラと絵本を見ていたのですが、気がつくとほぼすべての絵本をしっかり読んでしまっていました。
ここに展示されていた手づくり絵本は、子どもや大人が描いた絵本でした。私は全くなんの予備知識もないまま、その絵本がどんなテーマで描かれているのかすら知らずに読み始めたので、始めはただ読んでいるだけでした。
けれど読むうちに、テーマが見え始めてきました。それは小さく生まれた子どもたちの成長の証でした。
1冊読み終えると、別の絵本はどんな子なんだろう?とだんだんと興味が湧いてきて、椅子ももらえたこともあり(笑)、落ち着いてゆっくりと見ることができました。
Nっ子ネットワークとは
小さく生まれて、NICU(新生児集中治療室)に入院した経験を持つお子さん、そしてそのご家族のための集まりです。詳しくはウェブサイトをごらんになると、よくわかります。
小さな赤ちゃんってどれぐらいだと思いますか?日本人の場合、一般的には3,000g前後で生まれます。2,500g未満で生まれた場合には低出生体重児、1,500g未満は極低出生体重児、1,000g未満は超低出生体重児と分類されています。
余談 私のNICU体験
昔の話ですが、私が臨床検査技師として病院勤務していた頃、NICUへ心電図をとりに行ったことがあります。当時は赤ちゃんに興味はなく、抱っこすらほとんどしたことがなかったのです。それがいきなりNICUへ入り、必死で生きている赤ちゃん達を見たときはショックを受けました。ショックというか、身体が硬直するというか。なんと表現すればよいかわかりませんが、明らかに3,000gぐらいで生まれた赤ちゃんよりも小さくて、痛々しいほどたくさんのチューブがつながれていて、それでも必死で呼吸している赤ちゃん達を見ていると、気が引き締まるというか、怖いというか。
私の目指す赤ちゃんを見つけ、さて、心電図をとろうと思っても・・・ほんとに小さいの!冷たい電極なんか胸に当てたら絶対あかんやろということがすぐにわかるほど、小さくてもろい感じがしたのを覚えています。
その赤ちゃんは700g台の体重が記録されていたと思います。一生懸命生きていました。1児の母となった今なら、ご両親のお気持ちがどうであったかも察することもできますが、その頃は全く、ただ怖いだけでした。
同じ思いの人たちが集まり支えあう意義
けれど私が1児の母とはいえ、本当にご両親のお気持ちを察することができるかといえば、違うと思います。それでも不安や恐怖や悲しみを想像することはできます。きっと本当に経験をされた方々からすると、全然甘ちょろい感情だと思うのですが、それでも不安で胸が押しつぶされそうになります。
そんなことを考えながら、一生懸命描かれた絵本を思い返してみると、たたかってこられたからこその強さと輝きを、感じずにはいられません。本当に楽しい絵本だったんですよ。自然と笑みが浮かぶような絵本ばかりでした。そこに私は強さを感じました。
ところで私には真の強さ=真の優しさという持論がありますが、同じ経験をされた方々が持つ真の強さ、優しさによって互いにサポートしあう場は、必要とされていることでしょう。身近に本音で話しができる友がいなくて、過酷にたたかっていらっしゃるご家族の勇気と希望となる、素晴らしい会だと思いました。
行橋市に、Nっ子カンガルーネットワークの「ユクリ」というグループがあります。定期的に活動されています。毎月第2木曜日、10:30-11:30 @リノの森です。必要な方はぜひお足を運んでみてはいかがでしょうか。
その他の見どころ
フェルトのこんなかわいい手づくり品が展示されていました!
ときめいた~。真っ先に目に入ったのがイチゴのロールケーキ(笑) ものすごく美味しそうでした。ふんわり感はフェルトだからだせるのでしょうか。動物たちもかわいかったです。
英語の絵本も美しく展示されていました。絵本の紹介文も用意してくださっていて、びっくりしました。
おわりに
手づくり絵本を堪能した後に、お茶をいただきました。そのときに同じテーブルにいらしたユクリの方とそのご友人と、楽しいおしゃべりもできました。同じ年頃の子どもを持つお母さんとお話することが、意外にあまりない私。ママ友とか苦手なんですが(苦笑)、こんなに楽しいおしゃべりならいいなぁと思いました^0^
とても素敵なイベントに少しだけですが、かかわらせていただけてとても光栄でした。ユクリのことを知るいい機会にもなりました。ありがとうございました。
そしてリノの森さんには、何にもオーダーしないでただお茶飲んでおしゃべりして帰ってしまってごめんなさい><; また伺います^^/