ひとかげ

ひとかげ

よしもとばななの小説『ひとかげ』。これはよしもとばななが若い頃に書いた『とかげ』という小説のリメイク版です。

やっぱりこれも重い過去を持つ二人が惹かれあうというお話。率直な感想は、過去のつらい経験はわかるけど、もう少し自分を解放してあげたらいいのにって思いました。縛られすぎている感じがとてもして、ちょっと苦しかったです。

周りの人間が、そんな風に考えなくてもこう考えたらいいよっていくら助言しても、本人がそう思っていなければ、その助言はなんの効果ももたない。だからこそ、少しだけでも自分を許してあげてちょっと心の扉のスキマを開けてみて、周りを見てみたらいい。

『とかげ』も読みました。私はリメイクされた『ひとかげ』のほうが好きでした。