予備校の人気講師が教える英語とは

今回は予備校の講師が書いた英語の学習本を紹介します。塾や予備校で学んだことのない私ですから、未知の世界(ワクワク)。

世界一わかりやすい 英語の勉強法

本のタイトルは『世界一わかりやすい 英語の勉強法』です。本を開くと、語学を学ぶために必要な精神論。こういうのは私は好きですね。なぜなら私たちは人間で、何をするにも気持ちが入らなければ身体は動いても頭がついてこないからです。

まずは気持ちのありよう 英語を好きになろう

まずはじめにとても大切なこと、私も一番大切に思って何度も何度も繰り返し言っていること、「好きになること」。これを強調されていました。そこに書かれていた内容を下記にまとめてみました。

キライにならないこと、そのためには難しい例外的なことはずっと後に回していいから、まずは簡単な基本をしっかり身につけること。そして楽しむこと。うぬぼれるぐらいの気持ちが必要。

私もまったく同じ考えです。自分ってすごい!と思うこと、洋書を読んでいる自分に酔いしれたらいい、自分は英語ができる、またはできるようになる、とうぬぼれたらいいのです。そういう楽観的・前向きな気持ちを持っていると、英語に向かい合った時に脳が喜んで働いてくれると思います。

英語学習の方法

単語を覚える方法として書かれていたのが、以下のようなことでした。

まずは本質的な意味を1つだけ覚える。<補足説明>たとえばある単語があって、辞書を引くとたくさんの意味が載っていたとします。そのすべてを覚えようとするのではなく、その単語の本質的な意味は何かを考えて、まずはその本質的な意味をひとつだけ覚えるというのです。

その考えに、私は基本的に賛成です。私は全く同じ方法ではないけれど、結局は本質的な意味を見極めて記憶していると思います。私の場合はイメージにかなり頼っている感じですが。

けれども今現在、英語が苦手な人にはちょっとハードル高そうですね。私が英語が大嫌いで苦手だった時期を思い出してみると、そんな気がしました。1つの単語の本質的な意味を見抜くのは、一見簡単そうなんだけど簡単ではない気がします。できる人にとっては簡単なのですが、そういうセンスをまだ持たない人にとっては、かなり難しいのではないか、という意味です。

そうだとすると、まずはどうにかして英語を好きになるための「何か」をする必要がありそうです。

発音は大事

発音は大事と書いていました。発音記号を覚えなさいと。発音記号、苦手な人多いですか?

発音記号の覚え方については、『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』を読んでくださいと書いていて、詳しいことはこの本ではわかりませんでした。

この本を読んでいて、本当かな?と思ったのは、発音記号をマスターしたら、正しい音が頭の中に鳴り響くというところです。どう思いますか? ほんとかな・・・

私の経験から考えると、発音記号をマスターしただけでは本当の意味で発音をマスターしたことにはならないかな~と感じます。それもやり、英語もたくさん聞かなくては、なかなか頭の中で正しい音が鳴り響くまでにはならないのではないでしょうか。著者も当然、そのこと(英語をたくさん聞くこと)を前提にされているとは思いますが。

私の発音記号の覚え方は、ちょっと変わっているかもしれません。私の場合は英語を聞いてまず発音を覚えました。その後で発音記号を見る機会があったときにみて、頭の中で音と記号をつなげる作業をしました。普通とは逆の習得方法かもしれませんが、その方法だと日本人が理解しづらい発音記号でも、わりと苦労することなくスッと入ってきました。

シャドーイングがおすすめ

著者のすすめるシャドーイングのやり方は、下記の通り。

はじめはスクリプト見てもいい。慣れてきたら何も見ないでシャドーイング。一度も詰まらずに最後までできたら、その課題は終了。

なんか・・・勉強チックですね・・・多分、私だったらつらくてやめてるかな・・・(ごめんなさい)

そんな私ですが、実は私はシャドーイングが大好きで、シャドーイングでカタカナ英語を脱し、発音矯正に成功しました。今では帰国子女と思われたり、日本人だけではなく外国人からも発音を褒められるようになりました。自分ではまだまだ不十分なところがあると自覚していて、まだ毎日発音の練習をしています。

私のシャドーイングのやり方は、初めから何も見ない。何が書いてあるか、何を言っているかわからないまま練習します。シャドーイングで発音を矯正したい場合、始めにスクリプトを見ないということがとても重要なポイントになります。

なぜならスクリプトを見てしまうと、何を言っているかわかってしまいます。単語がわかってしまうと、自分が持っている発音から脱しにくくなります。そうとしか聞こえなくなってしまうのです。何を言っているかわからないけれど、同じ音を出すように一生懸命練習して、その後でスクリプトを見ると、自分の発音が違っていたことに気がつきます。強固な「思い込み」を取っ払う上で、始めからスクリプトを見ないという作戦は功を奏します。

まとめというか、私の意見

この本の著者が初めに書いていたこと キライにならないこと=好きになること、楽しむこと、これがすべてです。

そうあるために、どのような方法を取るかは自分自身が決めることです。「方法なんて自分で見つけたらいい」ぐらいの適当さ、いい加減さは結構大事です。

私の経験から、キチキチに「正しい方法」の型にはめて、お勉強になってしまうと苦しくなってきます。逆に少しぐらいいい加減になるほうが挫折しにくいと思います。特に初めのころは、あまり計画に縛らないほうがよいです。調子をつかんできて楽しくなると、気づいたらしっかり学習できているはずです。

英語学習においては、挫折ばかりしていた私ですが、いい加減になってからどんどん調子が出てきて、今では毎日楽しく学習を続けています。「努力家だね」といわれるほどです。初めのころは寝そべりながら簡単な英語の本を読み、眠くなったらそのまま寝るという毎日でした。でもそれではいけないと思わずに、そのままそのぐうたらな方法を続けていたから今があると感じます。

つまり、始めからがんばらないこと。好きになってから好きなだけ学習すればいいだけです。