夢をかなえるゾウ
久しぶりに和書。店頭に積んでありますよね、この本。話題の本って、あまり好んで読まないのですが、なぜかこれは手にとってしまいました。とても面白かったです。
インドのゾウの神様が、主人公の男性の人生を変える手助けをします。このゾウの神様がなぜかべたべたの関西弁を話します。それに面白いこと言ったりふざけたりします。関西弁というところでまず読みやすい。おかしくて何度も笑いました。そのうちに、神様がいとおしくなってきて。最後は涙。
ぞうの神様が人生を変えたいと思っている男性に、いろいろな課題を与えていきます。なぜその課題が重要なのかを説明するのですが、私自信、いろいろ悩む中で見つけていった自分なりの答えと共通する部分が多々あり、深くうなずきながら読みました。
その中で、人間は楽しいことでなければ続けられないっていう部分は、多読・多聴に通じるものがあると思いました。大きな仕事を成し遂げた偉人達は、傍からみればすごい努力家のように見えますが、当の本人達は努力というより、好きなことをしていただけ、という風なことが書かれてありました。
それは確かに当たっていると思う。しんどい、苦しい、と思いながら偉業を成し遂げたのではなく、好きで好きでしかたがなくて、寝ても醒めてもそのことばかり考え、行動していたに違いありません。
私が多読・多聴をしているのは、英語を習得したいと思って、しんどいけどやっているのではありません。楽しいからしているのです。楽しいから毎日続けられる、というか、続けたいのです。それをすることで「生きてる」感じがするし、毎日がイキイキと輝いて見えます。私から多読・多聴をとりあげられてしまうと、大げさかもしれませんが生きる希望や張り合いがなくなってしまい、退屈な人生になってしまいます。
他にもいっぱいいっぱい楽しいことが書かれてありました。とてもするどい切り口で、なぜ人は変わりたいと思いながらも、人生を変えられずに人生を終えていくのか、ということが語られていました。
私もいろいろやりたいことがあって、とても考えさせられました。この本を読み終えても、ちょくちょく立ち止まって考えてみようと思いました。そしてできることからすぐに始めよう、そう思ったのでした。