恋・・・命を懸けた・・・悲恋 大人向けの洋書絵本

行橋市図書館の洋書レビューです。易しい英語の絵本を辞書なしでたくさん読んで、英語力を伸ばそう!

The Highwayman

洋書のタイトルは『The Highwayman』。これ、ちょっと難しい絵本でした。絵が何ともいえない雰囲気出していますね。中を見ると、白黒。細い線で細かく描いた絵は、ちょっと不気味。

この絵本、有名な詩なんですって。私は何の予備知識も持たず、そして当然辞書も引かずに読んだのです。そのときの印象は、「えっこんなん子どもが読んでいいの?」でした。この絵本について、何にも知らない人は、ただびっくりするのではないでしょうか。(私、びっくりした人 笑)

難しいと思う理由の一つは、見慣れない単語がたくさん出てくること。古典ですから、出てくる言葉が古いのは仕方がないかもしれませんね。たとえばこの絵本のタイトルになっている"Highwayman"って何だと思いますか?

今でいうhighwayとは意味が違います。「追いはぎ」とか「盗賊」っていう意味ならしいです。この絵本はHighwaymanと宿の娘の悲恋を描いたものなのです。絵本では淡々と語られていて、どうしてそうなるの?という部分があったので、ちょっと調べてみたのです。すると、絵本には書かれていない細かい事情がわかり、なるほどそういうことか!と合点がいきました。

絵がとにかく美しく不気味?なのと、内容がオトナなので(笑)子どもが見ても面白くはないと思います。大人は好きな人は好きでしょうね。私は、嫌いじゃないです。とっつきにくい分、知れば知るほどハマる要素たっぷりです。ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した洋書絵本です。これはイギリスで優れた絵本に贈られる賞です。

ロミオとジュリエットとかの悲恋って、やっぱりずっと語り継がれるものなんですね~小学生高学年ぐらいなら、わかる子はわかるのかな~いや~とにかく、大人な絵本でした~。

YL 3.0
総語数 1,031