ライフレッスン その2 ~愛のレッスン~

ライフレッスン

本のタイトルは『ライフレッスン』。著者の医学博士で精神科医エリザベス・キューブラー・ロスは、人の死に関する研究の第一人者です。あまりにもこの本の内容が濃くて良かったので、根気が続く限り本の内容を私の考えとともに紹介していきたいと思います。今回はすっかり間隔があいてしまいましたが、その2です。その1の記事はこちらlinkライフ・レッスン その1 ~ほんものの自己~

第2章は「愛のレッスン」です。今回は「愛」について考えてみましょう。

あなたは愛について普段考えたりしますか?それはどんな愛ですか?本当の愛ってなんでしょうね。

本当はこの第2章、全文載せたい気持ちです。かいつまんで要点を書くといっても、すばらしい内容すぎて一言一句そのまま伝えたいくらいなのです。でもそういうわけにはいきませんので・・・

この本にはこう書いてありました。

条件付愛

「ほとんどの人は無条件の愛を望んでいる。」

無条件の愛ってどんな愛でしょう?その人がすること、しないことによって生まれる愛ではなく、その人がその人であるというそのことだけによって生まれる愛だと説明しています。

思い返してみると私たちはもらう愛も与える愛も、厳しい条件がついていることに気がつきます。具体的に言えば、誰に何をしてあげられるか、いくらお金を稼ぐか、どれだけ笑わせるか、子供をどう扱うか、家をどれだけきれいにするか、などなど。

お母さんこそ、子供に無条件の愛を注げるのではないかと思うのですが、そのお母さんが子供に言うことは、「いい子にしていたら、○○してあげる。」

このような台詞、容易に日常で耳にしませんか?これも条件付愛ではないでしょうか?

私たちは多くの場合、一番愛する人に対して、一番厳しい条件をつけてしまうのだと書いてます。一番初めに愛してもらった両親。その両親からたくさんの条件付愛をもらって生きてきました。それが悪いといっているのではないので、誤解のないように。

無条件の愛

無条件の愛を見出す数少ない場面の一つに、自分の赤ちゃんからの愛があります。赤ちゃんは私たちの生きかたのことも、お金のことも、仕事の成果のことも、一切気にしません。純粋無垢に私たちを愛してくれる。

そんな赤ちゃんに対して大人たちは、笑ってくれたとき、いい成績を取ってくれたとき、こちらの思うとおりの人間になってくれたときにほめてやることによって、無垢の愛に条件をつけることを教えているのですって。

このように今まで受けてきた「条件付愛」というのは、実は愛ではなく「報酬」だというのです。え~じゃあ、本当の「愛」ってなぁに??

そしてこれはとても大事なことだと私は思うのですが、自分を愛していますか?ほとんどの人は自分を愛することはよくないと教えられているのだそうです。自己愛が自己陶酔やエゴイズムと混同されているからだそうです。

自分が何をしたから、誰のために何をしたから、どんな仕事をしているからなどに関わらず、自分が自分でいること、それだけによって生まれる自己への愛。そこには自己に対する否定や犠牲や嘘なんかはないですよね。

自分が自分でいる、そのことだけで自分を愛せることができたら、なんだか自分以外の人にも同じ愛を注げる気がします。

自己愛

でも自分を愛するって事は難しいらしいですね。

愛っていうと重く聞こえますが、好きっていう言葉で考えてみましょうか。私は自分が嫌いでしたが、自己を否定することをやめて、自分を許して認めて褒めてあげるよう心がけています。

すると自分が好きになってきました。

その後何が起きたかというと、毎日が楽しいです。それと同時に自分以外の人も好きになりました。これが「幸せ」ってことなんだと気がつきました。

幸せとは

終わりのある人生、同じ生きるなら楽しく生きたいし、幸せを感じたいと思いませんか?幸せって人が決めるものではなく、自分が感じるものだから、自分次第で幸せを感じることができるんですよね。

人を幸せにしてあげたいって欲求は誰でも持っていると思います。特に愛する人に対して。今までの流れで考えると、まず自分が幸せでないと人を幸せにすることはできないんじゃないかな。って、私は思います。

幸せの定義も人それぞれですが、愛と同様、変な条件などで囲ってしまわないで、やわらかく無限の広がりを持ってイメージしてみてはいかがでしょう?心はいつだって自由になれるんですよ!どんなに虐げられていても、病で身体の自由がきかなくても、極端な話し、今日明日の命とわかっていてもです。

なんだか本からずれてしまっているようですが・・・ずれていません(笑)著者のエリザベス・キューブラー・ロスは、ガンの末期患者の最期に寄り添う仕事をしていました。何千人もの患者達を見送ったそうです。そして死の研究者でもあります。そんな彼女がたくさんの人の死と向かい、感じたことを私は何冊かの著書を読んで感じました。そういう(心はいつだって自由になれる)考え方が文脈に流れているのがわかりました。

詳しくは「ライフレッスン」、読んでみて下さい。おすすめです!