「捨てる!」決心
本のタイトルは『「捨てる!」決心』です。図書館で借りた1冊。近頃頻繁に図書館に通っています。一度にめいっぱい借りると、ぽこさんと私のカードがあるので、16冊。そうすると重くて結構大変なので、8冊ぐらいを2回に分けて借りる
のです。つまり、1週間以内にもう一回行って借りてくるぐらいのペース。そのときに読み終えた本があったら、次々返していきます。
面倒なのだけど散歩になるし、ぽこさんもご機嫌、私も運動になり、いいことばかり。この本もなかなかいいこと書いていました。
捨てる技術はわかったとしても、捨てるか捨てないかの判断があまいと、結局片付けられない。そう、片付かないのは、最終的には気持ちの問題だったのです。
潔く踏ん切りをつける。過去は過去。どのように気持ちの整理をつけていけばいいか、細かく書かれてありました。
「なるほど~~」の連続でした。私たちの多くは、物を捨てるということに抵抗がありますね。私もそうです。でも使わないものなどで、もったいないからとか、いつか使うだろうから、と言って取っておいたもの、どれぐらい役に立っていますか?
押入れ、クローゼット、タンスの肥やしになってしまっていませんか?すると本当に必要なものの置き場所がなくなってしまいますね。
私はもともとは捨てられない人(症候群?)でしたが、歳をとるごとに自然と物も増えてきて、これではいけないと気づいてから、随分物を減らすことができました。自分としては、今の自分に点数をつけるとしたら、100点満点中75点
ぐらいかな。でもまだまだ踏ん切りがつけば、捨てられるものはいっぱいある気がしています。
ここでいう「捨てる」とは、この本にも書いてありますが、
1.欲しいという人に贈る
2.売る
3.リサイクル
4.廃棄
などをいいます。
物は使われてこそ価値があると思うんです。もちろん飾っておくことがいいという人もあると思うし、そういう物であればそれでもいいでしょう。でも記念の品など、特別な理由のある物以外、ほとんどの物はそうではないと思うんです。
自分には必要ないとか、頂き物でも自分の趣味にあわないとかであれば、しっかり使ってもらえる人のもとに送り出してあげましょうよ、という趣旨のことが書かれています。
頂き物を手放す、ということは出来ないという人は多いと思うんです。特に親しい人からも贈り物であれば。でも使わないで箱に入れてクローゼットにしまいこまれている状態って、どうなんだろう。ただ見えないところに隠して、自分の心が痛まないようにしているだけ?
じゃあ頂いたことには感謝して、頂いたときに感謝の気持ちをきちんと伝えれば、それでいいじゃない。後はその品が幸せになれるよう、大事にしてもらえる人のところへ送りだしましょう。
そんなメッセージをこの本から受け取りました。
「捨てる」ということを繰り返しているうちに、自分の目が確実に養われていき、本当に必要なものがわかるようになるそうです。無駄なものは買わなくなる。それが結果的には物を大事にすることにつながります。そして気に入って買ったものを、ずっと大切にするようになります。
なぜ目が養われるかというと、著者もやはり捨てるときには心が痛むそうです。そのつらい作業を繰り返すうちに、人間ならばもう繰り返したくないと思うのが一般的だと思います。だからだんだんと、手に入れる前によく考えるようになるみたいですよ。
その上、物が少なくて整理が行き届き、出し入れしやすく掃除もしやすく、いつも気持ちよく綺麗で過ごしやすいおうちで過ごすことができます。
この本を読んで、私も無駄なもの、自分に必要のないもの、踏ん切りをつけなきゃいけないものにさよならしようと思っています。
人生についても考えさせられる、ちょっぴり哲学的な内容でした。