Tested Advertising Methods
先日アマゾンで注文した『Tested Advertising Methods』をざっと読みました。私も以前は、広告・商品コンセプトや製品そのもののテストを徹底的に行う会社に務めていたので、テストの重要性は理解しています。でもやりすぎはどんなもんだろう?と思っていたところ、この本を読んでまた新たな考えが自分の中に一つ芽生えました。
広告について、ここまで徹底してテストしてそれをまとめた人は他にいるのでしょうか?「すごい!」の一言、に尽きてはいけませんが、とにかくすごいです。広告で売上を上げるためには何が重要か。広告のヘッドラインは最も重要で、しかもどのように書くと読む人の興味をひき、売上アップにつながるかを実際のテスト結果から分析して書かれているから、とても説得力があります。
広告を見て問い合わせをなさるお客様のほとんどが、ヘッドラインの内容であるということを、数字で示しています。ということは、問い合わせがくるかどうかは、ヘッドラインの出来にかかっているということか。ヘッドラインを書くときのルール、良い例悪い例とその理由、良いヘッドラインの書き方、などなど本当に詳しく書かれているのですよ。
そしてコピーの書き方も同様。コピーをいざ書くとなったときに、なかなか書けないということはありますか?何をどう書いてよいのか。しかもルールを知っていると、尚更書き出しが難しくなるのかもしれません。書き始めが難しいというのは、こんな理由です、そしてその解決法はこうです、って丁寧に書いてあるのです。
この本のほとんどは、ヘッドラインとコピーの書き方が占めています。それほどに重要なことなのです。レイアウトや写真のことについても、当然書いていました。でもページ数は比べ物にならないくらい少しだけです。
予算がないために、大きな広告を出せない事情を抱えた人にも、少ない予算で広告を出すためのポイントを示してくれています。
どうですか?私はこの本をバイブルにします。ここまで広告について科学的に分析して、データで裏付けをとっている教科書があるでしょうか?日本語もあります。一読の価値ありです。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
私が読んだ原書は、第5版でFred E. Hahnという有名な方が改訂しています。邦訳のほうの版はわかりません。第5版では、最新のマーケット事情も反映しているらしいので、最新情報が欲しい場合は、原書がいいと思います。