なんとか生きのびよう

本屋さんをうろうろしていたある日、衝動買いした絵本がありました。なかなか紹介できなかったのです。なぜなら、あまりにも重たい内容の絵本だったから。

でも何かに引きつけられるような感覚で手に取り、ざっと最後までその場で読んでしまいました。一度は棚に返したけど、やっぱり気になる。呼んでるっていうのかしら。それで、結局買っちゃった。

いきのびる魔法 いじめられている君へ

その絵本とは、『いきのびる魔法 -いじめられている君へ-』。日本では、ここ数年自殺者の数が3万人を超えているといいます。多いですね。この絵本には、世界のあちこちで紛争が起きるけど、どんな戦場でも年間3万人も死なないと書いていました。私たちの住んでいるこの日本社会は、ある意味戦場。戦場よりも過酷な戦場。

そこに子どもたちが生きている。子どもたちの自殺のニュースが後を絶たない。無限の可能性を秘めた子どもたちの将来。それを自分自身で絶っているという事実。「生きたくても生きられない人もいるんだよ」なんていう言葉は、今まさに自死を考えている人間の心には響かないということは私にもわかるし、この絵本にもそんなことは書いていない。

この絵本を読んでいるうちに、「死なないで」というメッセージとともに、「つながり」というメッセージも私には見えてきた。命はつながっている。この絵本は、日本の子ども、特に今現在いじめにあっている子どもに向けられたものだけど、生きているすべての人に向けられてもいると思う。いつかぽこすけにも、読んでもらえたら。

絵本の詳しい内容は、朝日新聞に載ってました。その記事はlinkコチラ