前回でほぞ組加工と、左右2本ずつの柱に渡した短い方の横桟に、棚板をはめる溝堀り(溝切り)が終わりました。今回は左右の柱をつなぐ長い方の横桟に、棚板をはめる溝を加工します。溝が掘れたら、あとは組み立てるだけです!エンドレスかと思われたほぞ組加工でしたが、ここまできてやっと終わりが見えてきました。
ルーターで棚板をはめるための溝堀り(溝切り)
作業開始です。作業台はこんな感じからスタート。横桟が手前側、棚板が奥の方に写っています。
またルーターに活躍してもらいます。まずは冶具作りから。ルーターをまっすぐに進ませるために、まっすぐな木を冶具に使わなければなりません。掘る溝が長いので、難易度高そうです。
順調に進んでいたのですが、木が硬い部分があって思うようにルーターが進まずに失敗。大きな穴が開いてしまいました。穴は貫通していなかったのが幸い。この穴は棚板を載せたら裏から覗かないと見えない位置なので、ホッと胸をなでおろしました。
横桟の溝はこんな感じに仕上がりました。まっすぐできれいです。
棚板の加工その1
次は棚板を加工します。さっきルーターで掘った横桟の溝に棚板をはめ込むために、棚板端っこを溝の幅に合うように一部切り落とします。この加工はテーブルソーを使いました。
テーブルソーは切る場所さえ決まれば、刃を調整してまっすぐに切るだけなので作業がどんどん進みました。溝の幅やカットする場所、溝の深さも考慮して、棚板をどれだけカットするか慎重に考えなくてはなりません。ここで間違ったら誤魔化しが効かないですものね (;^ω^)
「テーブルソーでカットしては溝にはめて確かめる」を、くり返し行いました。
違う角度からも見てみましょう。
写真で言うと下側に見えている面が表。表側は桟と棚板の高さをそろえなくてはなりませんので、高さがそろっているかを確かめます。少しずれているぐらいだったら、やすりでなんとかできます。
棚板の加工その2
先ほど加工した棚板は、棚の奥にある横桟にはめる部分。次は左右の柱に入れている横桟にはめる部分を加工します。
長さがさっきよりも短いのでその点は楽ですが、ちょっと複雑。説明が難しいです><; 写真を見ながらにしましょう。
まずはココ↑。写っているのは棚板と棚の奥にくる横桟です。横桟は端がほぞになっていて、左右の柱のほぞ穴に入ります。さらに写真の棚板にはすでに左右の柱に入れた横桟の溝にはめるための加工が施してあります。これらをはめ込んだときに、隙間があったら格好悪いので、高さがきちんとあっているか確かめます。でもそこは素人、寸分たがわずというわけにはできませんでした。
次は棚板の前部分↑。こちらは左右の柱のうち前の柱と合わせなくてはなりません。そこでちょっと加工します。のこぎりで切り落としました。ここ、説明が難しいです。次の写真を見てもらうとわかるかもしれません。
上の写真は、左右に立つ柱です。手前側が棚の前部分になります。横桟の溝が途中で終わっていますよね。そこで先ほどの棚板の加工が必要になるというわけです。棚板を横桟の溝にはめるとき、溝が終わる部分から先の棚いた加工部分を切り落とさなければ、きちんとはまらないのでのこぎりでカットしたのです。
写真ではルーターで掘った溝をノミで整えていますが、ルーターで掘るとちょっとしたゆがみがあるので、棚板が入らない部分もありました。そこでノミでちょっと溝を広げて調整する必要がありました。
棚の組み立て
まずはボンドなしで、ちゃんとほぞ穴や溝にパーツが入ってくれるかを確かめました。
大丈夫そう。ε-(´∀`*)ホッ それではいよいよ、木工用ボンドで接着していきます。
ぽこすけが木工用ボンドをつけてくれました。
パパがどんどんはめていきます。
組み立て終わると、今度はポニークランプで要所要所をボンドが固まるまで押さえていきます。
今日はここまでの作業で終わりました。ボンドもだいたい乾いたので、ポニークランプを外して次の作業の時まで工房に置かせてもらいました。
今日の工房
この日は寒かった!雪が降っていて、凍えながらの作業でした。夏から始まって暑さとの戦いを経て、今度は寒さ。もっと気候の良いうちに初めて良いうちに終わりたいものだと思いました。
子どもはやっぱり元気。雪がたくさん振り出すと、喜んで外に飛び出します。作業場もほぼ外なのですが、屋根や壁があるので外気温とあまり変わらないとはいえ、風がないだけかなりマシ。
工房の原さんは元中学校の技術の先生なのですが、ぽこすけにとってはお友達?!目上の人に対する態度とは思えない気さくな感じで、相変わらずため口で話していました。Σ(・∀・;)すげえ・・・