家族で作る子どものデスク~5.天板の反りを防ぐために

夏から秋へ季節が変わるころ、我が家でもやっぱり家族みんな体調を崩してしまいました。それとダンナちゃんのお仕事の忙しさが加わり、なかなか日程の調整がつかず、前回のデスク作りからかなり経ってしまいました。
前回、デスク脚のほぞ組み加工をしました。今回はそのほぞ組みしたところの組み立てと、天板の取り付け方をどうするか考え、加工しました。

ほぞを組んでみた

前回から全く何も進んでいませんでしたので、家具職人さんの酔工房でまずはじめにしたことは、ほぞ穴を綺麗にすることとほぞの角とデスク脚の角をカンナで丸くすることでした。

ほぞ穴をノミで綺麗にする
ほぞ穴をノミで綺麗にする
ほぞの角をとる
ほぞの角をとる
デスク脚の角をとる
デスク脚の角をとる

ここから劇的にデスクが組み立てられていきます!今まではパーツを見ているだけだったけれど、それらを組み立ていき、次第にデスクの形になっていくのを見るのは感動でした。

まずはほぞ穴の深さを測って、ほぞ穴がほぞよりも深いことを確認しました。ほぞ穴のほうが浅いと、はめ込んだときデスク脚と横桟がピッタリくっつかないですからね。

ほぞ穴の深さを確認
ほぞ穴の深さを確認

ばっちりほぞ穴の深さがあったので、組み立てました。木工用ボンドをほぞ穴に入れるのですが、今は仮止めなのでまだボンドは入れません。その前に天板をどのようにして取り付けるかの検討をしなくてはならなりません。脚部分を仮止めして、天板を置いて実際に物を見ながら検討すると、わかりやすかったです、

仮止めだけど、下の写真のようにほぞ組みができました!あ~なんか形になってきたぞ。

天板の反りを防ぐ加工
天板の反りを防ぐ加工

天板をどう取り付けるか

蟻桟をやめてビス止めに

天板の取り付けには、1つ考えなければならないことがありました。それは天板の反りを最小限にするための工夫。はじめは蟻桟(ありさん)にしようと思っていました。けれども家具職人さんから他の選択肢もあると言われ、検討した結果ビスで止めることにしました。もともとはビスで止めるだけは嫌だったのですが、止め方の検討を家具職人さんと一緒にしているうちに、ビスでも綺麗に止められることがわかったのでビス止めを選びました。

桟の加工

上の写真にあるデスク脚部分の一番上に置いている3本の木材は、蟻桟に使おうと思っていた桟。オリジナルは2本でしたが3本に変更。そしてこれら3本は蟻桟にせずに天板にビス止めするために使うことにしました。どのようにするかというと・・・

切り込みを入れる
切り込みを入れる

上の写真のように、3本の木材に切り込みを入れていきました。さて、これは何をしているのでしょう?

切り込み完了
切り込み完了

こんな風に切り込みを入れました。この切り込みの部分ノミで削り落としていくと・・・

ノミで切り込んだ部分を落とす
ノミで切り込んだ部分を落とす

こんな感じになり、さらに削り落とした部分の面を綺麗に整えます。こんな加工を1本に2箇所作りました。それからデスクの4本脚に渡した横桟のうち、一番上の横桟2本に、同じような切り込みの加工を施し、同様にノミで削り凹みを作りました。
テーブルソーを使った切り込みを入れる加工は家具職人さんにすべてお願いし、切り込み部分をノミで削るのは家具職人さんにお手本を見せていただいてから、ダンナちゃんがしました。私もちょこっとやってみましたが、ノミがとても使いやすいのでびっくりしました。すごく切れるので!お仕事は引退されていても、道具をきちんと手入れされているのだな~と思いました。

切り込み面を平らにする
切り込み面を平らにする

天板にビス止めする3本の桟に、もう1つ加工を施してもらいました。両端を斜めにカット。

斜めに美しくカット
斜めに美しくカット

組み立て

さて次は本番です。ほぞ穴に木工用ボンドを入れて、ほぞをその中に金槌を使って叩き込みます。完成後デスクがぐらつかないように、ほぞ穴とほぞがキチキチのサイズになっているので、強くたたきこまなくては入りません。

ほぞ穴に木工用ボンド
ほぞ穴に木工用ボンド
ほぞ組み立て
ほぞ組み立て

次々とデスクの脚と横桟が組まれていきます。金槌を打つ音がすごく大きい!ダンナちゃんが金槌でたたいて、私が木材を支えていたのですが、音が大きすぎてまるで拷問@0@; 金槌を打つ音が止むと、「キーン!!」と今まで経験したことのないほどの大きな耳鳴りが。近頃内耳の具合が良くなく、時々激しいめまいがあるので耳鳴りに驚きましたが、しばらくすると耳鳴りはおさまったのでホッとしました。

金槌で打ち込む音がすごい
金槌で打ち込む音がすごい

私も少しはやらないと!ということで、金槌を持ちましたよ(笑) 自分の指をたたかないように、真剣そのもの^m^
表に出る部分をたたくときは、あて木をするのですね。凹んだり傷ついたらショックですよね~。

金槌でたたきいれる
金槌でたたきいれる

今度は本番なので、きっちりとほぞを組まなくてはなりません。下の写真のように、ポニークランプでしっかりと圧着。叩き込みで入りきらなかったほぞも、これできれいにほぞ穴に入りました。

ほぞ組みを完全に入れ込む
ほぞ組みを完全に入れ込む

デスクの脚と横桟の組み立てが終わりました。この上に天板の反り防止用に加工した3本の桟と、天板を置いてみました。先ほど加工した凹みにきっちりとはまり、いい感じです。3本の桟に施した斜めカットも美しいです。

天板の反りを防ぐ桟
天板の反りを防ぐ桟

天板と斜めにカットした桟をビス止めします。それをデスク脚に置くだけ。凹みにきっちりはめ込んでいるので、天板が前後左右にずれることはありません。

次回は・・・

次はどうするのだろう。ビス止めする前に、やすりで木材の表面を綺麗にしたいし、デスクはオイルフィニッシュなので、オイルのことについて調べておかなくてはなりません。次回の日程はまだ決まっていませんが、次回までにオイルとやすりの調達をしておきたいと思います。

番外編 今日の酔工房

前回訪れたのは夏。今回はすっかり秋になっていましたので、お庭の景色が変わっていました。コスモスがとても綺麗に咲いていました。ぽこすけはまたお庭でしばらく遊んでいました。
工房の奥様にとてもなついていて、私達が作業している間、ずっと奥様にくっついてお庭であそんだり、家の中で遊んでいたそうです。おやつまでもらったとか(笑)

秋の庭
秋の庭

前回はお庭で空蝉広いに熱中していましたが、今回はどんぐり拾い。小さな手のひらに、まん丸の小さなどんぐりを集めて嬉しそうにしていました。

どんぐり拾い
どんぐり拾い