桂材でバターケース作り

2017年1月日に、行橋市にある「ものづくり工房」で、木製のバターケースを作りました。「ものづくり工房」は、子どものデスク作りで大変お世話になった場所です。本当は家族3人で再び工房でものづくりをと思ったのですが、あいにく夫は仕事が入り、私と子どもの二人で出かけました。

子どもでも簡単にできるように

私はこんなサイトを持っているにもかかわらず、工作が苦手です(笑)。夫が行けなくなったとわかったとき、不安でしたが工房の原さんが子どもでも簡単にできるように途中まで加工をしていると言ってくださったので、それなら大丈夫そう。安心しました。

工房の原さんにお会いするのは久しぶりでした。子どもはもう小学生。前回よりもしっかりしてるかな?ちょっとは成長したとこを原さんに見せておくれよ・・・。と心の中で祈る母でした。

作業台を見ると、本当に加工された材料が並んでいました。実際、作業したのはやすりかけと、オイル塗布と、組み立てだけでした。うんうん、これならできるわ^-^ 2枚の大きな板から始めた前回のデスク作りとは、かなり違います。

やすりがけ

紙やすりを使いました。サンダーもあるよといわれたのですが、手作業でも大丈夫でした。6歳の子どもも原さんの指導のもと、一生懸命磨いてくれました。

蓋の輝きが命。そう感じた私は、ただひたすら蓋のやすりがけ。残りはすべて子ども任せ^^; 子どもが作業した分は、私が仕上げに目の細かい紙やすりをかけたぐらいです。

よし、できた。

やすりをかけ終わった状態で、写真撮影。蓋の角を磨いて丸くするのに、時間がかかりました。サンダーを使わずに紙やすりだけで意外と削れるものですね。

組み立て

パーツの接着は木工用ボンドを使いました。あらかじめ底板をはめる溝と、パーツ同士を接着するための加工をしてもらっていたので、本当にボンドを塗ってくっつけるだけだったのです。

原さんがボンドのつけ方を教えてくださいました。

私と子どもでボンドをつけて、パーツをあわせました。ある程度接着するのに時間がかかりますし、一定の力で抑えておかねばなりません。

そこで便利な道具を使いました。ベルトクランプ。

ボンドを接着したところが正しく接しているか確認した後、ベルトを締めていきます。接着剤がある程度落ち着くまでの間、段差がある部分をカンナで削って、高さを調整してもらいました。

オイル塗布

今回の工作に使う材料は、すべて工房にあるものを使いました。紙やすりもオイルも、用意してくださっていました。

デスク作りのときに、どんなオイルで仕上げようかと考えた経験もあるし、今回使うオイルに興味津々でした。使ったのは「キヌカ」というオイルです。

米ぬかから作ったオイルだそうで、自然塗料で赤ちゃんが舐めても大丈夫だそうです。食品を入れるケースなので、安全なオイルを使いたいですね。

キヌカは日本キヌカ株式会社が製造しており、ホームページを見ると製品説明や製品の特徴、MSDS、成分表、その他安全性や安定性そのた物性などの試験データも見ることができます。

日本キヌカ株式会社のホームページ

キヌカの成分は米ぬかから精製した米油とメドフォーム油です。メドフォーム油はメドウフォーム油とも書き、化粧品原料としてもよく使われています。リムナンテス科のメドウフォームという植物の種子から得た油です。

有機溶剤は含まれておらず、したがって塗布時の換気は不要です。確かに塗布しているとき、溶剤のにおいはしませんでした。それなのに乾く時間が短いので驚きでした。

ホームページには、指触乾燥(指で触っても塗料が付かない程度の乾燥)は2-4時間。完全乾燥にはもっと時間はかかるようです。

不飽和脂肪酸が多いためか、冬期でも油が液状を保つので、作業性は良いらしいです。

また、このオイルはハケで塗ると塗りすぎになってしまうため、ウエスで塗るような注意書きがあります。私達は小さなパーツだしウエスで塗って問題なしでした。大きな面に塗るときに、ウエスでというのはどうなのでしょうね。それはそれでやり方があるのかもしれません。

仕上がり

オイルが乾くまでは待てませんので、塗ってしばらく置いてから持って帰りましたが、問題なしでした。

オイルを塗ると、木の色合いが変わるのがいいですね。こんな風に仕上がりました。

蓋、いい感じです。オイルは薄い黄色なのに、塗ったら木の色がダークになるのだから不思議。

原さんに手づくりの木製バターナイフをいただき、それも合わせて写真をパシャパシャ。いい感じ。

本当に簡単に手づくりできて、子どもも大満足でした。製作時間は1時間。1日がかりではなく、ちょこっと工房によって作ったという感じです。がっつり作りたい人は、木材の切り出し、加工からするものいいですね。