家族で作る子どものデスク~1.はじまり

子どものデスクを家族みんなで作る、我が家の一大プロジェクトが始動しました。

ことの始まり

発案は私。そもそもの発端は、大阪にいる友人が見たTV番組で、行橋にある「ものづくり工房」さんを教えてくれたこと。友人とは20年来のおつきあい。私が関西からここ福岡県行橋市に引っ越してきてからも、関西へ帰省する度に会っています。私が今暮らしている行橋がTVで紹介されるというので、興味を持ってTVを見てくれました。そして我が家にTVがないことを知っている友人は、TV番組のことを丁寧に教えてくれました。

不満をグッドアイデアに変える

ここに住んでいながら、まだまだ私には知らないことばかり。「へ~、そんな面白そうな場所があるんだ~」と思いました。ふと、工作好きなダンナちゃんのことを思い、ここ(「ものづくり工房」)で家族で何かしたらダンナちゃん喜ぶかな・・・。それがアイデアが生まれるきっかけでした。

ダンナちゃんは普段お仕事が忙しく、土曜日も仕事。祝日も仕事のことが多く、連休で家にいてくれることは珍しいのです。それだけに休日の有意義な使い方を常に考えるようになりました。子ども(ぽこすけ)もパパと過ごす時間が少なくて、さびしい思いをしているから。

ぽこすけは来年4月で小学生。今年はいろいろ準備にお金かかるな~・・・と考えたそのときひらめいたのが、ぽこすけのデスクを家族みんなで作ること。工作好きなパパ。アイデアを出すのが好きなママ。パパとママが大好きなぽこすけ。この3人が楽しく過ごせて、思い出も作れて、これから長いお付き合いになるデスクも作れる。このアイデアがひらめいた瞬間、わくわくしていてもたってもいられなくなりました。そういうときは、だいたい上手くいくのです。

人間の基本は学びだから・・・デスク

ぽこすけは私が自宅で私専用のお気に入りデスクで仕事をする姿をいつも見ています。ぽこすけが朝起きたら、私はデスクで仕事をしているか、キッチンに立っているかのどちらかです。

そんなママを見ていて、ぽこすけは「ママのお机」が大好きならしく、小学校に行ったら、自分も「ママみたいなお机が欲しい」といつも言っていました。私のデスクは非常にシンプル。実はお気に入りのお店から、長年の願いがかない手に入れたモノ。一生モノのデスクを手に入れて、私の大好きな今の仕事を、このお気に入りのデスクでできることに幸せを感じています。

愛用のマイデスク 横の棚は別です
愛用のマイデスク 横の棚は別です

このデスクはserve(サーブ)という家具屋さん。メープル無垢材を使った家具を売っています。ずっと昔、雑誌で見て一目ぼれ。以来長年欲しかったデスクです。お店のサイトはこちらSERVEです。下の写真がお店の商品。マイデスクはこれと同じデスクです。

大好きなモノと一生暮らしたいという気持ちを、ぽこすけにも引き継いでもらいたい。そのためにはモノに対する思い入れは絶対に必要。小さな子どもにとって、最も大切なこととは親と一緒にいる時間だと思います。その大切な時間に、一生お付き合いするための子どものデスクをみんなで作る。完成までに、きっといろんな思い出が生まれるでしょう。その思い出とともに、これから作るデスクもずっとずっと大切にして欲しい。そんな思いがあります。親の勝手な思いですが(笑)

親がするように子どもは育つから

「子どもは大人が言うようには育たない、大人がするように育つ。」 これは本当だと思います。これを肝に銘じて大人は生きていかねばならないですね。私たち夫婦の考え方もこれと同じ。きっと子どもは親が「勉強しなさい」と言ってもしないでしょう。そのときは勉強する行為をしたとしても、果たして子どもは自発的に学びたいという気持ちを持って勉強しているかは疑問です。それよりも、一番身近にいる大人である親が常日頃からいろんなことに興味を示し、学ぶ姿勢をみせていればそれでいいのではないか。そんな風に思います。

そういうこともあって、今回のデスク作り。パパは工作好きとはいえ、家具を作る専門家ではありません。普通のパパです。まぁ、好きで工具はいろいろ持っていますがね。だからデスクを作るに当たり、いろいろ調べて学ばねばなりません。そんな姿も見せつつ、楽しくわいわいと家族みんなでぽこすけのデスクを作る。物を作る工程を見る、そして自分も一部参加して作ることで、その物に対する愛着がわいてくることでしょう。大好きなパパとママと一緒に作るのですから、なおさらです。

デスクが完成したときの、ぽこすけの嬉しそうな顔が浮かびます。そしてこのデスクで何かすることが好きになるでしょう。小学校低学年のうちは、私のデスクの近くにぽこすけのデスクを置いて、時には私はお仕事、ぽこすけはお勉強。時には一緒にお勉強。ぽこすけは「ママのお机が大好き。早くぼくもお仕事やりたい」(お勉強やろ 笑)とよく言っています。その夢がかなうのもあと少し。

発案から設計、木材仕入れまで

まず発案(ぽこすけのデスクを作ろう)は私、そして夫婦でどんなデスクにするか考えました。キーワードは「シンプル、ナチュラル、長く使える」です。それで考えに考えた結果、私のデスクをモデルにして、ダンナちゃんに設計図を描いてもらいました。

ダンナちゃんがラフに書いたデザイン
ダンナちゃんがラフに書いたデザイン
ダンナちゃんが作った設計図
ダンナちゃんが作った設計図

ダンナちゃん、大学の建築科での経験を生かせています(笑) 仕事では役立っているのだと思いますが、仕事以外で、それも家族のために役立てることができてよかった^^ 幸い、私とダンナちゃんの美意識は近く、デザインの好みはとても似ています。ダンナちゃんが書いてくれた設計に異議なしの私。

寸法が決まり、必要な木材の量がわかったところで、木材選びと購入へ。木材選びはかなり時間をかけました。ほとんどダンナちゃんまかせ。私は木についてほとんど知識がないので、大事なところはダンナちゃんに頼りきり。私は木の色や肌触りなどの希望を伝え、それを加味してダンナちゃんが選んでくれました。

長く使って欲しいデスクであること(耐久性)、見た目の美しさ、価格(あまりにも高いものは買えない 汗)、工作のしやすさあたりを考えたのではなかろうか、と思います。それから簡単に手に入る木材であることも大事ですね。でなきゃ、買えないもの^^;

実はダンナちゃんの仕事の関係でわかる範囲で、木材を扱っているお店も訪ねてみました。けれども「コレ」という木には出会えませんでした。それで結局インターネットで購入しました。楽ですね。家まで配達してもらえるのだから。今は玄関に、大きな板が2枚置いてあります。来週から「ものづくり工房」さんで工作を始めます!

さて、選んだ木材とは・・・ホワイトアッシュです。私はその木材について、全く知りませんでした。ウィキペディアによると、適度の固さを持ち、重量があり、加工しやすいらしいです。家具や楽器にも使われているようです。送られてきた木材を見ましたが、白くてきれいな木目でした。

今回はこちらのお店でホワイトアッシュを注文しました。⇒ MARUTOKU SHOP(リンク切れ)

「ものづくり工房」見学

我が家からそれほど遠くないところに、こんな素敵な工房があるなんて。先日、工作を始めるにあたり、工房を見学させていただきました。いろんな工具、機械類がたくさんあって、圧倒されました。ダンナちゃんは大工さんと関わったり、建築現場などは毎日見ているから、見慣れたものや知っているものが多いのかもしれないけれど。

工房は一日レンタルで1,000円。その上機械の使い方や工作指導などもしてくださるのですよ。すごくない?「ものづくり工房」さんは行橋市にあります。

ものづくり工房の原さんは、とても気さくで親切で、私たちの思いを真剣に聞いてくださいました。デスクを作るのは初めてのダンナちゃん。わからないところは教えてくださるとのことで、安心して始めることができそうです。
これから進行状況をアップしていきます。