英語アレルギーだったの 第8話

こんにちは~お話の続きです。前回、6年半勤めた外資系企業を退社するところまで進みました。さて、実はこれからが本番です。

これまでのお話は下記にリンクつけておきます。

前回までのお話

第1話 出だしでつまづいた!
第2話 どこへ行っても英語がつきまとう
第3話 怖いもの知らずって怖い
第4話 とんでもないとこにきちゃったかも
第5話 右も左もわからない
第6話 必死で生き残る!
第7話 さよなら英語

第8話 多読との出会い

実は私、会社を辞めて何年か試験勉強を続けていくうちに、心の病に罹ってしまっていた。原因は勉強のストレスが大きいが、今となってはそれだけではないと思う。それはいいとして、一時期は何もする気がせず、ただ時間だけが経過する毎日を送っていた。

回復に向かってきた頃、何か無性にやりたくなってきた。何かはわからないのだが、何かを始めたい。それも何でもいいというわけではなく、何か面白いこと、わくわくすることがしたくなってきた。

でも何をしていいかわからない。知り合いに相談したところ、焦らずに何がしたいのか、じっくり考えるのがいいと言われた。自分の中だけで考えるのではなく、自分の周りにいつもアンテナを張り巡らせて、自分へのメッセージを逃さないようにしていれば、きっと運命の出会いはある、そう教えてくれた。

それから何ヶ月か、1年は経っていただろうか。いつも行く書店へ出かけたときのこと。そのときは「英語もすっかり忘れてしまったなぁ。もったいないから英語を思い出すために、勉強してみようか。」という思いがあった。しかも私は元英語アレルギー持ち。お勉強なんてムリムリムリ、というヒト。ふと英語のコーナーへ行き、本棚に目をやったときに飛び込んできた。「辞書を捨てれば英語が読める 100万語多読入門」という本。

これが多読人生が始まる瞬間だった

「ん?んんん?何これ?」 手にとってぱらぱらと開いた瞬間、「これや!私が探していたもの!!」と思い、すぐに購入した。

家に帰って、すぐに読み始めた。この本には洋書が何冊分か入っていて、多読もすぐに始められるというお得な本。簡単な洋書なので、わりと楽に読めた。

多読 驚きの連続だった

この本によると、多読には3つの原則があるという。それは多読3原則
1.辞書はひかない
2.わからないところは飛ばす
3.つまらなければやめる

これは・・・中学3年、高校3年と(それ以降もあるが)学校で英語教育を受けてきて、それが英語の勉強だと信じきっていた人間にとって、この3原則は衝撃だった。特に英語が得意だった、あるいは好きだった人の多くは、どれもなかなか受け入れられないのではないだろうか。

まじめちゃんには過酷な道

私は基本面倒くさがりなので、辞書は引かないでいいといわれるとありがたい。でもわからないところは飛ばす、というのが気持ち悪い。それにつまらなければやめる?!基本まじめ人間で、通信制の大学もちゃんと4年で卒業できた、コツコツ努力タイプのまじめちゃんである私にとって、読んでいてわからないとか、つまらないからといって、途中でポイすることは許せないのだった。(「わからないまま最後まで読んでも、最後までわからないままなので、結局は時間の無駄なのだから、ポイすれば。」と今の自分がその頃の私の横に行って、ささやいてあげたいと思う。)

「でもまぁ、とにかく始めるか。なんだか面白そうだから。」そう思って始めたのだが、想像以上に面白くて面白くて、そしてこんなにすぐに小さな達成感が得られる英語習得方法があったのか!と感動した。小さな達成感とは、以下の通り。

小さな達成感の積み重ねが自信へつながる

初めはGraded Readers(GR)という、英語学習者向けにレベル分けされた読み物の一番レベルの低いものや、絵本をたくさん読んだ。これらは字数が少なく、1冊をすぐに読み終えることが出来るので、1日に何冊も読める。小さな達成感。それが次の洋書を手に取る力になる。もっと読みたい!と思う気持ちも高まる。そして小さな達成感の積み重ねが自信につながっていく。

さらに初めの頃の私は、少しレベルの高い、もっとストーリーの複雑な児童向けの本に憧れ、早くそれを手にしたい、読みたいという気持ちが日に日に強くなっていった。多読のガイドブックを買い、近い将来読みたい洋書に印を付けたりするのが楽しかった。

多読を始めて、多読記録も付け始めた。読んだ本のタイトル、読んだ日付、本のレベル、語数、簡単な読後感想、著者などを記した。そして読んだ本の総語数をカウントした。これは今でも続いていて、今までにちょうど630冊読んでいる。読んだ総語数は約298万語。まだまだ読んだ冊数と総語数は少ないけど、この記録は私の多読の歴史。

続く

次回からは多読をどうやって進めていったか、どんな効果があったのかなどを書いてみようと思います。お楽しみに♪

次回の英語アレルギーだったの第9話はlink英語を前から読むです。