子どもの机の横に置く棚作り第2回目です。前回は2枚の大きな板から、図面どおりのサイズにカットして、やすりがけまで終わらせました。
くわしくは前回記事をご覧ください。
https://woodwork4family.net/cutting-shelf/
図面の確認
今日はほぞ組み加工をするので、ほぞの場所、大きさ、ほぞ穴の場所と印付け作業です。ここで間違ったら大変なことになるので、ダンナちゃんの図面を見る目は真剣。
私はというと、頭の中で立体像を思い浮かべる能力が極端に低いため、余計な口出しは無用というか邪魔。ということで、口(くち)チャックです(苦笑)
ほぞ
ほぞとは、ほぞ穴にはめ込む凸状の加工のことです。木を繋ぐ方法の一つにほぞ組み加工がありますが、釘類を使わずに二つの木に穴と突起部を作って、それをはめ込むことで繋ぎます。上の写真に写っている木材の端っこの突起部分がほぞです。
ほぞを作るのは、テーブルソーがあれば簡単にできます。
上の写真のように、カットする部分を決めたらテーブルソーを使って切っていきます。
切り落とす部分を決めたら、テーブルソーの歯の高さを調整して切り始めます。ほぞの長さ分だけ木材を少しずつずらしてカットしていきます。最後に鑿(のみ)でギザギザになった面を整えたらできあがり。デスク作りのときに、家具職人さんがされていた方法を真似ました。
けがき
ほぞ組み加工の手順は、まずけがきから。ほぞの場所、大きさ、ほぞ穴の場所と印付け作業をしました。
私達は素人なため、一昨年子どものデスク作りの際にお世話になった家具職人さんと違い、やはり要領よくは進みません。意外と難しいのです。
私が難しいと思う点は以下の2点です。
- ほぞ穴の場所と深さを決めること(木材強度の考慮が必要。穴の場所によっては近くの穴と干渉しあう場合があるので注意。)
- ほぞ穴とほぞがきっちり合うように印をつけること(熟練しないとずれることが多かったり、大きさがあわなかったりする。)
一昨年、家具職人さんにデスク作りの指導をしていただいたときに教わったのは、家具を作るときに許される誤差は0.2mmまでです。しかしどうがんばっても素人には無理ですね><;
それでも今の自分達ができる最善最高の知恵と力を出し切るだけです。それで寸法が合わなかったときは・・・残念!としか言いようがありません(涙)とにかくベストを尽くします。道具の使い方、方法で誤差はかなり少なくなりますからね。
ほぞの加工はテーブルソーを使ったおかげで全て終了しました。なんとか終わったという感じですが。後はほぞ穴に差し込む前に、ほぞの角を少し落とす必要があります。一昨年、家具職人さんに教わったことです。
ほぞ穴を加工する道具
ほぞ穴加工のために使おうと考えていた道具はトリマー又はルーターでした。実際準備をしてみて、ダンナちゃんは迷い始めました。
トリマーにしてもルーターにしても、まず治具(じぐ)を作らなくてはなりませんが、ほぞ穴を開ける数が多くて、一つ作業するたびに治具作りが面倒と思ったらしいのです。木の長さや幅がいろいろなので。
確かに道具を使うと穴を開けるのは早い。でも穴を開ける準備が大変、ということです。面倒くさがりな性格なんです、ダンナちゃんは。
そこで何を思ったか、一つ一つ鑿(のみ)で穴を開けると言い出した!大丈夫か?ダンナちゃん!作業量が半端なく多いんだぞ!?
ルーターを使う
まずはルーターを使ってみました。予想どおり、ほぞ穴を作るのは一瞬だけど治具作りが大変でした。ダンナちゃん、嫌気がさした様子でした。
ところでルーターってすごいパワーあって、びっくりしました。動画撮ったので、作業の様子をご覧ください。(動画約30秒)
ルーター初体験のダンナちゃん。何度もやっているうちに作業に慣れてきましたが、動画は最初にルーターで試したときのものです。「どんなもんなんやろ?」という感じで作業しています。
鑿(のみ)を使う
ルーターでほぞ穴を開けた後は、鑿で切り口を綺麗に整えます。
整え終わった後、ダンナちゃんが次の木材を手に取り、治具作りをせずにいきなり鑿で木を削り始めました。
「え~?!鑿でやるん?それはないやろ~」と、作業せずに見てるだけの私は言ったのですが、聞く耳を持ちません。
どんどんスイスイいい感じで削っていくんだけど、かなりの深さまで掘らなくてはならないし、手が疲れるよ~と、何度も説得。
結局説得には応じず、溝が深くなると鑿で削りにくくなるということがわかったみたいで、あっさりとルーターへの作業に切り替えてくれました(ホッ*^0^*)。
今日はすべてのほぞ穴加工を終えることはできませんでした。次回に持ち越しです。
今日の工房
ものづくり工房はトトロに加え、新しい癒しキャラが加わりました!
ヤギのミルクちゃん(♂)
ヤギのミルクです!2歳の男の子です。ミルクが出ないのが残念><;
工房の周りの草を食べてもらおうと、工房の原さんが連れてきてくれたのですが、緊張して全然食べずに原パパを追っかけてばかり。原パパの姿が見えなくなるとメーメー鳴き始め、その鳴き声がだんだんメに濁音がついたような「ヴェー」という凄みのある鳴き声に変わり、原パパを呼び続けていました(笑)
原さんの後をずっとついて歩くのを見て、ヤギって子犬みたいと思いました。最近まで他のヤギ仲間と一緒に暮らしていたとのこと、さびしいのでしょうね。
引き出し作り
私達夫婦が作業している間、うちの子はヤギのミルクちゃんを追っかけまわしたり、虫をおっかけまわしたり、原さんに遊んでもらったりしていました。
今度ある学校で製作するという、木製のかわいらしい引き出し作りを子どもと一緒に作っていました。原さん指導のもとに、サンドペーパーでやすりがけ、ボンドつけなどをさせてもらったようです。
まとめと次回の内容
今回はほぞ組み加工をしました。ほぞの作業は終了。ほぞ穴の加工がまだ残っています。
ほぞ組みの加工が終わっても、差し込んだときにきっちりと計算どおりに差し込めるか、角が綺麗に合うかを考えると不安でいっぱいです。穴が小さいならまだいいのですが、穴が大きすぎたりジョイント部がずれたりしたら嫌だなぁ。
次回はほぞ穴の加工の続きを行います。慎重に、ほぞとほぞ穴の具合を見ながら作業を進めて行きたいと思います。あとはジョイントする木材を間違えないこと、ジョイントの向きを間違えないことに気をつけたいと思います。
おまけ バンブーブロック演奏
前回、うちの子がバンブーブロックで遊ばせてもらいました。動画を撮っていたのですが、前回ブログアップ時に編集が間に合いませんでした。
バンブーブロックなんて、初めてみました。鹿の角で竹を叩くのですね。(動画約30秒)