前回の作業で終わらなかったほぞ組加工の続きをしました。角のみ盤がないために苦戦しているほぞ穴開け。今回はきれいにほぞ穴を開ける方法をいろいろ試してみました。前回のほぞ組加工は下記リンク記事を御覧ください。
https://woodwork4family.net/joint-processing-1-shelf/
まずは前回の続きでルーターを使ってほぞ穴を開けてみた
まずは前回同様に、ルーターを使ってほぞ穴を開けることにしました。ダンナちゃんは冶具(じぐ)を作るのが相当面倒なようで、しぶしぶ冶具を作り、ほぞ穴を開ける作業を始めました。冶具とは、切削工具、今回の場合はルーターの動きを制御するためのものです。下の写真が今回作った冶具です。
ルーターは結構パワーがあって、木の固さが変わったりするとその瞬間一瞬ですが暴れて制御不能になります。冶具があるので、暴れると言っても好き勝手な方向へ向かっていくわけではないですが、いくら冶具でもクランプで止めているだけなので、すごい勢いでルーターがぶつかると少しだけ動くんですよね。
その結果ほぞ穴が少しゆがんだりして、見栄えがよろしくないのです。
上の写真はルーターでほぞ穴を開けたところです。これはゆがみなく、きれいに仕上がった方です。ここから先は、ノミでひたすら四角い形に整えていきます。
使う前にはノミの刃を研ぎます。切れるノミでないと、気が遠くなるほど疲れますので。
次はドリルでほぞ穴を開ける荒業に挑戦してみた
何を血迷ったか、ダンナちゃんはドリルでほぞ穴を開けると言い出しました。冶具は木材の形が変わるとまた作り直さなくてはならないので、かなり面倒なのです。面倒くさがりのダンナちゃんには、この作業が我慢ならなかったのでしょう。
横で私はワーワー言って大反対しました。ドリルを手で持って、直角に穴を開けるなんて普通はできるわけないと思ったからです。ほぞ穴はきっちり直角でなければ、ほぞが直角にはまり込まないじゃないですか。そんなわかりきったことを振り切ってでも、やってみたかったらしいドリルでのほぞ穴開けでした。結果は・・・。
素人目には結構きれいに穴を開けられたのですが、この後ノミで形を整えるのが結構大変で。なぜなら、深さが全然足りてない><; どうしてでしょうね、ビットに深さの印をして穴を開けたと思うのですが。やはり力が足りないのか。
えーん(つд⊂)エーン深さが足りなくて、ノミで掘るのが大変だったわよー!(私ではなく、ダンナちゃんが掘っていましたが。)
それでもあきらめないダンナちゃん。次はテーブルドリルを使ってみることに。さっき使ったドリルのビットを、テーブルドリルに付け替えました。さて、どうなる?
なんと動かない!!パワーが足りないのです。今度はさすがにダンナちゃんもドリルでの穴あけは、断念したようです。次に期待しましょう。
ボール盤を使ってほぞ穴を開けてみた
ボール盤とは、木材や金属などに決めた位置に正確に穴を開けるための道具です。2年前に、家具職人さんの工房で机を作った時に見た、角のみに似た形をしています。こちらはかなり小型版ですが。でも今までで一番期待できそうな予感がします。
先ほどのドリルビットをボール盤に取り付けて、木材をセットしました。
すごいパワーです!削れる削れる~♪。しかも安定感があって、冶具作ってルーターでほぞ穴開けるのよりも狙ったところに穴が開きました!
きれいです。初めからこうしていればよかった・・・orz ま、これも経験。修行だと思って(笑)
私とダンナちゃんが楽しそうにしているとぽこすけもやってきたので、パパが後ろについてボール盤での穴あけに初挑戦。
ボール盤で穴を開ける時の大きな音に、真剣な表情をするぽこすけ。これがあなたの棚になるのですよ。角のみではないので、穴はやはり丸く開くのでこの後ノミで掘る作業は必要です。けれども深さは狙った通り、狙った位置に穴が開けられゆがみがないのはストレスレス^-^
うーん、美しい仕上がり。
棚の一部組み立ててみた
非常に不安だったのが、ほぞ穴とほぞがきちんと入り込むかどうか。穴の大きさはもとより、ほぞ穴とほぞの位置がずれると組み合わせた部分がデコボコになってみっともないのです。みっともないどころか、棚の柱に開けたほぞ穴が前後左右でピッタリ合っていないと、ほぞが入らないってことになります。1㎜のズレが問題になるというレベル。
はめてみたところ、ん、一応入った(;^_^A けれどもやはり、ほぞで組んだ木材が寸分の狂いもなくぴったりと合うというわけにはいきませんでした。ま、そこは結果的に4本の柱がほぞ組みでつなげられて、がたつきがなければ上出来としよう。
ほぞもまだ未完成
ほぞ穴に四苦八苦している私たちですが、ほぞも結構難しいです。ダンナちゃんは家具職人さんの工房で見せていただいたように、テーブルソーでほぞを加工するのですが、簡単そうで難しい。
試しに棚の一部を組んでみて、まずかった接合部でほぞを修正すればなんとななるところもありました。この後まだまだほぞの微修正が必要かもしれません。
工房の別空間ではオタクが熱かった!
私たちがぽこすけの棚づくりをしている間、ときどき見に来ては手伝ってくれるのですが、だいたいは虫とりをしたり、写真のように最近ハマっているミニ四駆を眺めたりして過ごしていました。
10月下旬ごろにミニ四駆のイベントがあるみたいなので、ダンナちゃんとぽこすけは車の改良にいそしんでいます。